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襲撃

やっと体調も治ったのですこしづつ更新していこうと思います。

護衛の主は、ビルネリア・ネリス・サージス。この国の第1王女である。

王女は、父王であるアーガス・グレイシェル・サージスの命を受けヨーネス侯爵の支援を取り付ける役目を仰せつかったのだった。

現在、王国はクレルス公爵が王に次ぐ地位にあり現王の後継に男子がいないことにつけ込みビルネリア姫の継承を阻止させるために自分が王を継ぐつもりで裏工作を始めたのだった。

クレルス公爵は、現王アーガスの弟であり後継のさいにはアーガスではなく侯爵にと言う意見もあったのだ。

反対勢力がその動きを抑えるために、王女の一行を抑えようとしての行動が今回の件である。

表だって動こうとしている勢力の代表がデルバネス伯爵である。

伯爵は、アーガス王家の親戚筋であり反対勢力の旗頭として申し分ない身分でもある。

現体制に不満を持っている勢力が水面下で担ぎ上げ、体制をひっくり返すために裏工作を仕掛けてきている。


襲撃失敗の知らせは、反対勢力の実行部隊にリアルタイムで知らせられ次の襲撃計画を早急に実行する算段になっている。

襲撃者を防いだ冒険者の情報も至急調べるように指示を出しているが、何処の冒険者か特定出来ていない以上情報がなかなか入ってこない。

まずは、王都にあるギルドに問合せをしているがそのような冒険者一行は知らないとのこと。

わかっているのは、女性だけの冒険者の集団でありかなりの腕前があるという事だった。

犯罪者ギルドに腕の立つ者を用意させるように手配を始めているが、少しだけ時間がかかりそうである。

このままでは、襲撃を行う前にサマルティアに行かれてしまう。

準備が整うまで数回に渡っての襲撃を随時行い、到着を遅らせ犯罪者ギルドの主力メンバーの襲撃を成功させるしかない。

ヨーネス侯爵がアーガス王家に力を貸すことになれば反対勢力が遅れを取ることになる。

足止めしている間、ヨーネス侯爵に圧力をかけることも考えなければいけない。


1日に2度の襲撃をして疲労がピークになったとこで、満を持しての襲撃計画である。

その間に謎の冒険者一行の情報も入ってくることだろう。

襲撃回数を増やす事で、行軍のペースを下げる意味合いもあり状況によってはさらに回数を増やす事も検討しないといけない。

姫の護衛についた冒険者の実力はなかなかのものであることもわかっているので、一切気を抜くこともできない。

もともとの護衛だけであれば、最初の襲撃だけで十分でありここまでの状況が拗れることもなかっただろう。

サマルティアまであと2日というところまで来ているのだが、姫の一行の疲労もまもなく頂点に達する事だろう。

明日には、手練れの襲撃者の一団が姫たちを襲うところの算段が付いている。

冒険者一行の素性も知れ、実力もなかなかのものであることまでは知ることが出来ている。

現状打てる手はすでに打っていると思えるので間違いなく高確率で襲撃は成功するものと思われる。

あとは、成功の報告を待つだけである。


翌日、恒例の襲撃をリンたちが撃退して休憩を取った。

護衛の兵士たちは、1日に数度の襲撃を受けているため精神的にも肉体的にも限界が近づいているようだった。

それに対して、冒険者であるリンたちの疲労度合いといえばそれほど苦にならない程度であり、そこは冒険者として生活してきたことによるアドバンテージだった。

その日の夕方、犯罪者ギルドによる総攻撃が始まった。


「おら~。ここでもうお前たちは、死ぬことになるぜぇ~。逃げても無駄だからな!依頼はきっちりこなすのがうちらの仕事だしよ。ガハハハ!!!」


犯罪者ギルドのリーダーらしき男が大声を上げながら、襲ってきた。その数、100を超える集団だ。

姫の護衛付きの馬車の襲撃にしても、破格の人数による総攻撃であった。

いったい、どうやってこれほどの人数が潜伏してたもんなのだろう・・・


一斉に襲い掛かってくる無法者たちの集団は馬車を進行方向をまず抑え、後方からの挟撃で一気に殲滅する作戦に出るようだ。

馬車の護衛のリーダーが全員に支持を出す。姫付きの護衛部隊は正面のならず者を迎撃し、後方をリンたち冒険者に任せる。

近衛騎士団は、馬車に張り付き討ちもらした相手の掃討する形で防衛戦が始まる。

正面から襲撃が80ほど後方からは40ほどの襲撃者が向かってきている。それに対し、こちらは正面の護衛が20人、後方はリンたちだけなので4人である。

リンは、すばやく馬車の周囲に風と地の防御魔法を唱え、迎撃の準備にでる。

後方の敵にフレアストームの呪文を唱え始めた。この呪文の射程は中距離程度威力はファイヤストームの数倍の威力の魔法である。

魔法が発動し、後方の敵の約半数が倒れ残った襲撃者たちもいくらかのダメージを受け、士気が一気に下がった。


「こんな奴がいるなんて聞いてねーぞ。俺は逃げる!」


生き残った数人が逃走を開始する。クロネがクロスボウで敗走する敵を仕留めていく。

突進してくる敵をマルグリッドがシールドで防ぎつつ倒していき、突破した相手をアサシンであるアイカが止めを刺す。

後方は完全に無力化され、前方をリンは確認した。


前方が主力であるため少数の護衛たちが必死に食い止めてはいるが多勢に無勢であり、かなり押され気味ではあるがリンの魔法のおかげで重症者は皆無であった。

リンは、他の3人に声をかけ前面の敵に攻撃をかけることにした。

すでに乱戦になりつつあるので、強力な魔法を仕掛けることは出来ない。

そこで、リンはライトアローの呪文で敵を少しづつ倒していくことにした。


「ライトアロー!」


リンが呪文を唱えると十数本の矢が相手の急所に当たり倒れていく。

襲撃者の指揮官がそれを見逃さず、アサシン部隊をリンに向かわせる。


リンは続けて呪文を唱え続けているその時、アサシンがリンに襲い掛かる。

その瞬間ある術式が発動した。


設置型で一定の範囲に対象を検知した場合発動するエレクトリックミストだった。

襲撃しようとしたアサシンたちは、感電し失神した。


「こんな乱戦になるのわかっていて、何の対処もしないほど馬鹿じゃないわ!」


その間に後方の敵はすでに掃討され、マルグリッドたちが前方の敵に向かおうとした時には襲撃者の半数以上がリンの魔法により倒されていた。


「あらためて見ると、リンの魔法のスキルってもう人間業じゃないよね・・・」


アイカがボソッと小声で口に出した。


マルグリッドたちが参戦したことにより、あっという間に敵が掃討されたのだった。

大口を叩いていた犯罪者ギルドのリーダーであるガザフスタンは、捕縛され捕虜として馬車に放り込まれた。


「あんな大きなこと言ってた割には、大したことなかったわね。確かに私たちは、疲労を重ねさせらていたけれど十分な食事と睡眠で相手さんが思っていたよりは疲れてなかったんだけどね。」


リンは言った。


襲撃の日にちもおおよそ予想していた通りだったので、襲撃の備えは完ぺきだったのである。

しかし、王国の護衛のレベルは不安だったのだが・・・


その不安がまんまと的中してしまった訳だが、概ね計算していたよりも被害を抑えられたことはよかったと思う。


「さて、犯罪ギルドのリーダーさんに聞きたいのだけど?素直に答えてくれるかしらね?」

リンは、カザフスタンに問いかけた。


「素直に俺が答えるとでも思ってるのか?お前はアホだな。」


「ふ~ん。まだ、そんな口叩けるとはさすがにリーダーと言ったところかしらね。それじゃ、素直になるようにしようかしらね~♪」


「出来るもんなら、やってみやがれ!どんなに拷問されようとも何も話すつもりはないぜ。」


「それじゃ、試してみようかしらね。さて、どうしようかしら。馬車汚すのもイヤだしなぁ・・・」


リンは、少し考え込む。どういう呪文が有効かしらね。魅了とか洗脳も可能かもしれないけど、この世界で使えるのかしら?

一番おもしろいのは、そのままでいう事聞かせるのがいいわね。


『ここは、やっぱり強制契約がいいんだろうけどこっちの世界で使えるかしらね?精神の精霊なんかいるのかしらね?』


リンは、思案する。そして、心の中で精霊たちに声をかける。


『この世界に精神の精霊なんかいるのかしら?』


精霊たちは答える。


『いるよー!ちょっと恥ずかしがり屋でなかなか出てこないのよね~。リューネって言うのよ。』


『リューネちゃん、私の声が聞こえてるかしら?あなたの力を貸して欲しいの。返事をしてくれない?』


リンの呼びかけに精神の精霊リューネはまったく返事がないようだ。


『私は、あなたとお友達になりたいのよ。声だけでもいいから聞かせてくれないかな?』


リンの耳元にかすかな声が聞こえてきた。


『あたしを呼ばないで。あたしは一人でも平気だもん・・・』


『そんな事言わないで、リューネちゃん。あなたの仲間の精霊たちも私と一緒にいてくれる子たちもいるんだしきっと楽しいよ。』


『お姉ちゃんはあたしの事を笑わない?すんごくあたしちっちゃいんだよ?』


『お友達を笑うわけないわよ。小さくたっていいじゃない。みんないろいろ個性があるんだから!』


『それじゃ・・・』


リューネが姿をゆっくりと現す。本当に小さな子供の姿で、大きさは親指くらいしかない。

他の精霊たちと比べるとかなり小さいようだ。


『ありがとうリューネちゃん。私と友達になってくれるかしら?』


『うん。だから、お友達の証にこれあげるね。』


はにかみながら、アンクレットをリンに渡した。


『これであたしとずっと一緒にいられるよ!よろしくね!お姉ちゃん。』


『うん。大事にするからね。』


リンは、また新たな精霊と契約することとなりさらに力を増すこととなった。


『さっそく、あなたの力を借りるよ。よろしくね。』


『うん!』


リンは、襲撃犯のリーダーに対し強制契約の呪文を行使する。

契約の内容はこうだ。


一つ目 自分の知ってる情報は必ず相手に話さなければならない。

二つ目 これ以降、人間を襲撃することは出来ない。

三つ目 金銭を稼ぐには真っ当な手段でしか取得できない。


以上の三項目を守らない場合、最初に身体の自由が利かなくなる。視覚、味覚、嗅覚が順番に奪われ痛覚が10倍になる。

どんな状態でも契約者の命令がなければ死ぬことはない。精神的にも失神することも出来ないのと精神も壊れることがない。

身体を切り刻まれようと、24時間で完全に治る。

契約内容を遵守しない限り、永遠の責め苦に苛まれることとなる。


「リーダーさん、契約の内容はこうなってるからね。質問に答えないなら答えないで構わないわ。情報を引き出せないなら、そういう趣味の貴族さまに売ってもいいわね。死ぬことなく、好きに出来る玩具ってことで。」

「さて、リーダーさんあなたの名前は?」


「カザニスタンだ。それ以上は何を聞いても答える気はない。」


「そう・・・」


ペースはどうなるかわかりませんが、出来るだけ早めの更新を心がけようと思います。

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