表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

プロローグ

魔術を極めた主人公が魔法のない世界に転生する。なんて、ありきたりな感じの設定で書いて行こうと思ってます。

 ある世界のとある魔法使いの塔に一人の男が佇んでいる。

 彼の名前は、リン・シュバルツ・ヴァイスガルズ。

 この世界の最強で最高の魔術師であり、すべての魔法を修め新魔術まで作り出すイカれた奴である。


「さて、この世界ももう飽きたなぁ。ちょっと異世界に行って、修行してみようかな。」


 と、彼はつぶやいているが周りには誰もいない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 呪文を唱えた瞬間、眩い光が彼を包んだ。魔法が発動したようだった。


 彼を飲み込んだ光が消えた後、そこは森の中だった。


「おー。魔法が成功したようだな。さて、これからどうしようかな。」


 彼は、喜びの声をあげたが、違和感に気付く。彼の声が明らかに今までとは、違うトーンになっている。

 周りを見渡し泉を見つけ、泉を覗き込む。


「え・・・ 俺が女になってるぞ。これはどういうことだ。」


 少し混乱しつつも、いろいろと考えた結果・・・


「ま、いっか。でも、これからどうしたらいいのかねぇ・・・」


 泉を覗き込みながら、思案に耽る。そうしていると、魔物らしき咆哮が聞こえる。

 辺りを見渡すと、ゴブリンが私を見つけて叫んでいるようだ。


「ふん。あの程度の魔物は、私の敵ではないな。穿て!光弾!ライトアロー!」


 呪文の詠唱をしたが、魔法が発動しない。ゴブリンが殴りかかってきた。


 何故、魔法が発動しない?自問自答を繰り返すが答えは出ない。私は、ゴブリンの攻撃を全力で回避した。

 やばい!このままではやられる。目の前に死がちらつく。


「うわぁぁ。助けて~」


 私は、必死に声をあげる。ゴブリンがにやりと笑った気がしたその瞬間。

 ゴブリンの頭を弓矢が貫き、そのまま息絶えた。


「大丈夫かい?女の子が一人でなんでこんなとこにいるんだい?名前は?何処に行くのかな?」


矢継ぎ早に質問を投げかけて来た若い男性。


「あ、はい。大丈夫です。えっと、何故か私ここにいたんですよね。ここは何処なんだろう?名前は、リンです。どうしたらいいのかなぁ・・・。」


「助けていただいてありがとうございます。いったいここは何処なんでしょう?」


「リンちゃんだね。よろしくね。僕は、ラクスだよ。ここは、ラクスタッドの森と言って魔物が多数生息する場所なんだ。女の子が一人で武器も持たずに来る場所ではないよ。」


「おーい。ラクス~どこ行った?」


近くで彼を呼ぶ声がする。彼の仲間のようだ。


「みんな、ここだよ。ちょっと来てくれるかな?」


「わかった~」


「むぅー」


「あいよ」


数人の返事が返ってくる。

彼の仲間がぞろぞろと泉のそばに集まってくる。盾使いのザンド。小剣を2本装備したカナ。バスタードソードに盾を装備しているアルファ。盗賊らしき娘、ディメイル。


「いたいた。女の悲鳴が聞こえたと思ったら、一気に駆け出して行くんだもんな。焦ったぜ。」


ザンドが言い放つ。


「女の子だといつも以上の速さで動くよね~。ねぇカナ。」


むすっとした感じで、ディメイルは言った。


「まぁまぁ。彼の女の子に対する執着心は、今に始まったことじゃないしねー」


カナも呆れた感じである。


「ところで、その子は誰だい?ラスク」


「彼女は、リン。どうやら、迷子のようなんだけどちょっと変な感じなんだよね。」


「変ってなによ!失礼な人ね。助けてくれた事には感謝するけど、いきなり変人扱いとはまったくもって不愉快だわ。いい人だと思ったのにね。」


「あははは・・・」


「さて、これから僕たちは街に戻るけど君はどうするの?」


「私も付いて行っていいかしら?」


「もちろんだよ。それじゃ、今日はここで野営してから街に戻ろう。」


ラスクたちが野営の準備をしているのをのんびりと眺めながら、リンは今までの事を考えることにした。

(えっと、まずはここは元いた世界とは違う。性別が変わってしまった。何故か魔法が使えない。これは、死活問題になるな。原因を探るためにみんなに聞いてよう。)


「あの~。ふと思ったのですが、あなたたちの仲間に魔法使いはいないのですか?」


「へ?魔法使いってなんだい?」


「え・・・魔法使いと言うのは、大自然のマナの力を借りたりして攻撃や守りの呪文を使う人間の事ですよ?」


「そんな人間聞いた事もないな。そんな話をするなんて、やっぱり君はちょっとおかしいよね。」


リンは、戸惑いの表情で今聞いた事実を精査する。

(この世界には魔法が存在しないらしい。それでは、私は全くの無力でありこの世界では生きて行けない可能性が高い。まずは、彼らに連れられて街へ行くことが望ましい。)

そうリンは、結論づけた。


「野営の準備が出来たぞ。これから、交代で休息をとって明日に備えよう。リンは、戦力外みたいなのでゆっくり休んでくれ。」


「ええ。そうさせてもらうわ。先に休ませてもらうわね。」










初投稿ですので、文章に読みづらい部分が多々あると思ってます。少しでも、おもしろい作品が書けるといいな。感想などかいてくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ