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第二十二短編 裏路地カリー

こんばんは。

はまった本に直ぐ影響される稲庭です。

今回のお題は料理をする。

 くぅとお腹が空いてきた頃にお昼休みになった。今日のご飯は一人で食べたい気分。


 会社から近くの商店街に向かう。あそこは美味しいお店が一キロメートルに渡って並んでいるのだ。


 そんな商店街だから有名で、毎日人がいっぱい。お店が一時間待ちなんて日常。


 今日は時間がないから、商店街の裏側に行こう。裏側って言うのは商店街の裏路地のこと。その裏路地にも隠れ家風なお店や怪しいお店がたくさん並んでいるの。


 やっぱり表の商店街の方が有名で、こっちにはあまり人が来ない。だから直ぐに食べれる。


 細い路地を右へ左へ左へ右へ。どんどん奥深くまで歩いていく。するとある看板が視界に入った。


「スープカリー専門店―natukasi―」この裏路地にお店を構えていて、こんなに普通の名前は逆に怪しい。今日はここにしようかしら。


 扉を開けたらカランと綺麗な鐘の音。店内はシックで好みだった。右側に見えるテーブル席にはぽつぽつとお客さんがいた。


「いらっしゃいませ」と奥の方から店員さんが出てきた。「お客様、エプロンはお持ちですか?」


 突飛な質問に驚いたけれど、どうやらこのお店は料理の材料とレシピが用意されていて、自分で作るセルフサービスのお店なんだそう。


 幸いエプロンは無料で貸してくれるようなのでやれるだけやってみよう。やけに分厚いレシピ本を受け

取って、いざ。


 作ったのは「懐かしのスープカリー」一番レシピが簡単そうで、美味しそうな写真が載っていたから。


 ちょっと失敗してりしたけれど、自分なりに美味しそうなものはできたので満足だ。


 さあ、実食だ。スプーンですくうとなんだか色が薄くてちょっと不安になる。


 それを口に入れるとなんだか懐かしさが込み上げててきた。口の中いっぱいの懐かしさ。


 そうだ。小さい頃に好きだったお母さんの手作りの味だ。


 その味にそっくりなんだ。


 ……今度、実家に帰ろうかな。


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