第一章【砂の世界と出会い】
う、、、痛っ。ここはどこだ、、、。
足の痛みを感じながら目を覚ました。
周りには見たこともない景色が広がっている。周りに見えるのは地平線まで見えるような広大な砂地、そして岩や木々。
第一章【砂の世界と出会い】
俺の名前はうるふ
地方の老人ホームで介護士をしながら、少ないお給料で生活をしていた、、、はずだった。
うるふ「痛っ。なんだ、この痛みは、、、。」
ふと足に目をやるとズボンはひどく破れており、左のふくらはぎ辺りから血が流れていた。
やけに暑い。周りには何一つ、建造物のようなものは見当たらない。
携帯を見てみるが、圏外である。
持ち物はこの携帯と財布だけだ。
うるふ「暑い。とにかくどこか休める場所はないかな?」
痛む足を庇いながら、暑さを凌げる場所がないかを探すことにした。
しばらく歩く。どれくらい歩いたのだろう。
遠くの方に建物が見えた。どうにか頑張って近くまで行ってみる。
そこには今まで見たことのないような木や草で作られたような建物があり、それは自分が暮らしていた街並みと同じ時代のものとは思えないものだった。
いくつか同じような建物があることから小さな村か何かかと思った。
そんなことを考えながらも、とにかく足の痛みをこらえ、暑さの中、何kmも歩いてきた喉の乾きで今にも倒れそうになっていた。
うるふ「うぅ、、、。」
???「大丈夫ですか?家の前で倒れていて、、、。それに足の怪我もひどかったから手当てしておきました。」
この人がどうやら助けてくれたみたいだ。草木で出来た知らない天井を眺めながら自分が力尽きたことを理解した。
???「あの、良かったら、これ、、、。」
そういうと飲み物を出してくれた。味はなんだろう。ココナッツジュースを少し苦くしたような不思議な味だった。
うるふ「ありがとう。助かりました。あなたは??」
???「私はくりおねと言います。この村で闘士見習いをしています。」
うるふ(闘士??何言ってるんだろ。なんだかごつい鎧着てるし、役者さんか何かかな?)
くりおね「あなたは倒れていましたけど、見たことない服を着てるし、それに見たことのない機械も持ってたし、魔術師さんですか??」
うるふ「え!?魔術師??」
くりおね「助けたお礼に何か魔法を見せてください( ☆∀☆)」
うるふ「魔法っていってもなぁ。。。あ、そうだ、これ見ててね?」
俺は財布から100円玉を取りだし、老人ホームでおじいちゃんやおばあちゃんを相手に披露している簡単な手品をしてみせた。
くりおね「すごい!!なんで、この銀貨が消えたり、出てきたりするの!?」
うるふ「これはね、手品と言って、、、」
???「お姉ちゃん、どうしたの??」
うるふ「この子は??」
くりおね「この子は私の妹でコトネ。魔術師見習いをやってるんですよ。コトネ、これを見て!?この人も魔法を使えるのよ!」
コトネ「見せて!!( ☆∀☆)」
俺はまた同じように100円玉を使い手品を見せた。
コトネ「すごーい!!お姉ちゃん、この人がいればもしかしたらこの村や人々を助けられるかも!!」
うるふ「いや、これは手品といって、魔法なんかじゃ、、、」
くりおね「コトネ、あなたの魔法も見せてあげたら??」
コトネ「わかった!」
コトネはインフェルと叫ぶと手からピンポン玉くらいの火の玉が放たれた!と思ったらすぐ消えてしまった。
コトネ「うー。やっぱりダメだ。早く一人前にならなくちゃ!」
うるふ(は!?今の何!?手品!?でも、ほんとに火の玉が一瞬だけど出たような、、、。本当に魔術師なのか!?)
これは俺、うるふが、ある日のこと、見ず知らずの世界へ迷い混んだお話なのである。
第2章【探検と魔術書】を執筆作業中です。
更新は不定期、筋道や設定など考えずに書きながら物語を書くスタイルのため、自分でも先が分かりませんが、どーぞよろしくです( *´艸)