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化石女も恋をした。  作者: 榛名
2/2

転機!?

由美「おはよう!」


茜「おはよう。朝から元気だね。また颯太くんとなんかあった??」


由美「まあ颯太とはあいかわらずラブラブだけど。って違う!違う!昼休み話あるから一緒にランチ食べに行こう!有紗と真理も一緒でね!」


有紗ちゃんと千尋ちゃんとは会社の後輩である。

有紗ちゃんは髪の毛くるくる化粧ばっちりのTHE女子って感じの子で社内ではマドンナ的存在である。あの子がひざ下のスカートやパンツスタイルで出社した姿を誰も見たことがない。その女子力維持の努力をぜひ仕事に注いでほしいと思っている人も少なくないだろう。


千尋ちゃんは有紗ちゃんとは対照的に黒髪ストレートのナチュラルメイクで大人っぽい子である。毎日パンツスタイルで働き、一度雑誌のできる女子コーデで取り上げられたほどである。仕事は有紗ちゃん10倍はできるのであるが、その分自信やプライドも大きいためか、なかなか自分のミスを認めることができない。

ちなみに2人とも入社2年目の24歳である。


普段の生活で接している分には会話も楽しいし、根は悪い子ではないのでたまに4人でランチに行っている。


有紗「明後日の木曜日に合コンセッティングしましたよ!しかもみんな医者とIT企業の社長!いい物件ご用意させていただきましたー!!」


真理「…あんたそんなに顔広かったのね。私あんまりそういうの好きじゃないんだけど。」


茜「私も同感です。」


由美「あんたまで何言ってんの!これはあんたのために有紗ちゃんが頑張ってくれたんであしょ!少し遅いけど、後輩からの誕生日プレゼント受け取らないつもり??」


有紗「先輩行きましょうよ~ 真理も先輩のためだと思って今回だけ参加してよ~ね??」


茜「じゃああちょっとだけだよ??」


有紗「やったー!!玉の輿のチャンス!!」


…有紗ちゃん本音出てるよ。


由美「ってことで4対4の合コン明後日やるからスケジュール空けといてね!」


茜「颯太君大丈夫なの??」


由美「大丈夫!!大丈夫!!茜のためって言ったらそれならしっかりフォローして来いって言われたから!私と颯太が今こうして一緒にいられるのは茜のおかげだからね。颯太も茜に幸せになってほしいんだよ。」


そこまで思われるのは嬉しいを通り越して逆にプレッシャーなんですけど…






そして合コン当日。


由美「おはよ…ってか茜いつもと一緒じゃん!もうちょっとおしゃれしてきなよ!化粧も薄すぎるし。」


茜「だって有紗ちゃんとか真理ちゃんと同じような格好してくる30歳なんてイタすぎるでしょ。」


由実「なにも同じにしろなんて言ってないじゃん!30代らしい大人の色気を出すとかさ~」


茜「大人の色気ね~」


由実「とりあえず合コン行く前に化粧やり直してあげるからいつもより早めにに仕事終わらせなよ。有紗ちゃんだって真理ちゃんだってあんなに頑張ってるのに。」


2人が入社して2年経つ。真理ちゃんはいつも頑張っているが、有紗ちゃんがあんなに真剣にパソコンに向かっているのを初めて見た気がする。恐るべし合コン。こんなことなら有紗ちゃんのために毎日合コンをセッティングしてほしいほどである。







「かんぱーい!!!」


始まった。もともとお酒は好きだし、大学でもサークルで飲み会は人並みに経験しているので、別に嫌いなノリではないが、久しぶりというハンデもあり、若干周りのテンションに圧倒されている。


真理「…」


真理ちゃんは明らかに嫌そうな顔をしている。前に合コンに来るような男はロクな奴がないと言っていただけあって一人でお酒を飲み始めている。さすがに申し訳なくなってきた。


茜「真理ちゃんごめんね。私のせいで。」


真理「いや、茜さんにはいつもお世話になってるんで。これくらい大丈夫です。それに自分行くって決めたんで。」


茜「ありがとう。」


有紗「じゃあ自己紹介しちゃいましょうか!どっちからにしますぅ~??」


出た。必殺有紗スペシャル。有紗ちゃんがよく飲み会で出す首をかしげて語尾を「す」の後に小さい「う」をつけながら意中の相手を見つめるポーズである。

まだ狙いを定めていないのか全員に向けて行っている。何度も言うがその熱をどうか仕事に注いでください。


「じゃあ俺らからやるね。俺は…」

正直全然頭に入ってこない。真理ちゃんの帰りたいオーラがガンガン伝わってきて本当に申し訳なさすぎる。真理ちゃんごめんよ。本当にごめんよ。


有紗「じゃあ次は女子からだね!私から自己紹介するね!私は白石有紗です!!24歳です!趣味はアロマです!好きなタイプは優しくて有紗のことを1番大切にしてくれる人かな~ でもみなさん優しそうだからこの中にいる人はみんなタイプかな??よろしくお願いします。」

!」


男1「名前の趣味もかわいいな~ よろしくね。じゃあ次は有紗ちゃんの隣の子ね。」


由美「中西由美です。24歳です。彼氏いるんで今日はみんなの付き添いで来ました。よろしくお願いします。」


男2「ざんねんだな~由美ちゃんタイプだったのに~」


由美「すみませ~ん!!その代わりかわいい子たくさん連れてきたので今日は楽しく飲みましょうね!」


男1「じゃあ次は由美ちゃんの隣の子ね。」


真理「加藤真理です。24歳です。よろしくお願いします。」


男1「えっ?1それだけ?!もうちょっと真理ちゃんのこと知りたいな~」


真理「…」


やばい。場が暗くなってきてる。何とかしなければ。


茜「じゃあ私がもうちょっと真理ちゃんのこと紹介しちゃおっかな??真理ちゃんは会社では真面目に仕事頑張ってくれてます!ちょっと人見知りなところがあってクールに見えるけど、とってもとってもいい子です。真理ちゃんのことは何でも知ってるので他にも質問あったら私が受けつけまーす!!ちなみに私は笹原茜です!30歳です!!よろしくお願いします!」


「……」


あれ??なんか変なこと言ったかな??フォローうまくいかなかったかな。


「ちょっと!!茜!!」と急に由美に小声で言われた。


茜「なに??なんか変なこと言った??」


由美「なに正直に自分の年齢言ちゃってるのよ!!相手26、27ぐらいだから、私たちみんな24ってことにしようってさっき言ったじゃん!!」


茜「あ…ごめん。忘れてた。」


そう言えば、さっき化粧を由美に直してもらっているときに言われたんだった。

だからこんなに不穏な空気が流れてるのか…

フォローするつもりが逆に墓穴を掘ってしまった。

何とかしなければ…


茜「今日は有紗ちゃんと真理ちゃんの仲介役として参上しました!!今日は盛り上がっていきましょう!!」






は~何をやってるんだろうか、自分の馬鹿さ加減に泣けてくる。


有紗ちゃんは狙いを定めたようでその人につきっきりである。

おおお~有紗ちゃんの必殺技がどんどん出てくる出てくる。有紗スペシャル、有紗…。


由美は共通の趣味の人がいたらしく3人で楽しそうに話している。

しょうがないので真理ちゃんの仲介役に徹することにした。

真理ちゃんと男3と私という3人で話をしていた。お酒の力もあったようで真理ちゃんもだんだん打ち解けてきている。


真理「私、ちょっとお化粧直してきますね。」


男3と2人きりになってすぐに男3が私に近づいてきた。

えっ?!ここでキス?!まさか!さすがにやばいやばいやばいやばい…



…ってあれ??

男3は私に耳打ちしてきた。

男3「そろそろ真理ちゃんと2人で話させてもらえませんか?真理ちゃんも俺への警戒心なくなってきたみたいだし。ありがとうございました仲介役。」



…そうだった。誰も30歳のおばさんなんて所詮恋愛対象じゃないんだ。

私はいつになったら恋愛が出来るんだろう…

…泣きそう。いかんいかん!!ここで最年長が泣いたらみんなが気を遣う。


茜「そうだね!!後はしっかり真理ちゃんの心を掴むんだよ!!頑張れ!」


男3「ありがとうございます姉さん!この御恩は忘れません!」

…姉さんかその言葉がすごく胸に刺さる。


真理ちゃんが帰ってきた。

真理「あれ??茜さん帰っちゃうんですか?」


茜「急に用事思い出しちゃって。せっかく楽しい会を開いてもらったのにごめんね。楽しんで!!」


真理「分かりました。お疲れ様です。」


茜「お疲れ!」







また一人だけ取り残されてしまった。

しょうがないからどっかで一杯飲んで帰るか!


「おい!!待てよ!!」

…うん?? また喧嘩か~ ここあたりは喧嘩多いからな~


「おい!待てって!!」

えっ?!私の方に向かってくるんですけど??なんかした??いや、私は人に愛されない人生は送っていても人に恨まれるようなことは何にもしていないはず…


「笹原茜―!!!!」

やっぱり私じゃん!!


茜「あの~何か用ですか?どうして私のこと知っているんですか?」


男4「さっきまで俺らと合コンしてたじゃん。もう忘れたの?これだから30歳は。」


茜「…あの初対面の人にそこまで言われる覚えないんですけど。

  ってか何の用??」


男4「さっき携帯忘れていったから持ってきたんだけど。」


茜「それはそれはわざわざありがとうございました。楽しい合コン中すみませんでした。」

携帯を受け取ろうとしたところ、携帯をジャンプしても届かないくらい上にあげられてしまった。


茜「あの携帯返してもらえませんか?」


男4「ってかせっかくだから飲みなおそうよ。ここら辺にいい店あるから。一杯だけ付き合ってくれたら携帯返すよ。」


何のせっかくだ。早く帰らせてほしい。1人で浴びるほど酒を飲みたい気分である。




お店は大衆的な居酒屋であった。


男4「じゃあ改めて乾杯。」


茜「…乾杯」


男4「これうまいから食べてみ??」


茜「…うまい」

うまい!そして安い!一人でも入れそうだし、いい店教えてもらった~


男4「だろ??ここは本当におすすめ。ってかさっきの明るい30歳、笹原茜はどこにいったの??」


茜「あなたさっきから何なんですか??30歳、30歳ってバカにしてきて。

  ってか合コンは大丈夫なんですか。」


男4「あー有紗とかいうものすごいぶりっ子がべたべたくっついてきてほんと大変だったわ。あいついつもあんな感じなの?明らかに私仕事できないです。って感じだよね。」


この人、口は悪いがまあまあ気が合いそうだ。


男4「ってか合コンで自分の年齢正直に言うやつとかいるんだね。マジであの時笑ったわ。」


茜「すみませんねー嘘がつけない性分で。」


男4「いや、俺は嘘つかれるくらいなら正直に言っちゃうような馬鹿な女の方がまだ好きだけど。」


茜「目上の人に失礼ですよー。

  それにあなたのタイプなんて聞いてないんですけど。」


男4「あなたじゃなくて沢田魁斗。ちなみに23歳。」


茜「…ってえええ?!26、27歳じゃないの?!」


魁斗「さっき言ったじゃん。合コンでは本当の年齢を言うもんじゃないって。

   でも茜が自分の本当の年齢教えてくれたから俺も本当の年齢教えてあげた   の。」


茜「そういうもんなんだね。ずっと騙されてたわ。」


魁斗「言わなきゃ分かんないでしょ。俺大人っぽいし??笑」


たしかに。さっきは真理ちゃんのことが気になりすぎて全然顔を見れなかったが、この人ものすごいかっこいいかも。さっきから女性客が振り返ってこの人のことガン見してはこそこそ楽しそうに話してるし。


こんなイケメンならたくさん恋愛経験を積んでいるんだろうな…

私に半分、いや4分の1だけその恋愛経験を下さい。…なんて言えない。


魁斗「ってかあんた彼氏は??」


茜「いるけどなんで?」

まずい。嘘をついてしまった。


魁斗「へー彼氏いないと思ったわ。」

なんで??なんでばれてるんだ?!


茜「いるに決まってんじゃん!30歳で彼氏いないとかもはや化石でしょ!!」

なんで自分の首絞めてるんだろう。本当に私は馬鹿だ。


魁斗「へーー」


この人には見つられると全部見透かされてる気がする。あーこわいこわい。

いや、でもここで目をそらしたら私の負けだ!!

にらめっこしましょだ!目をそらすな自分!!


魁斗「すみません!ビールおかわりください。」


よし勝った!!私の勝ち!ばれてないはず!


魁斗「あんた彼氏いないんでしょ??」


茜「いる。」


魁斗「あんた分かりやすすぎ。表情に出てる。」


茜「なんでそう思うの??」


魁斗「さっき合コンの時、全然携帯いじってなかったし、時計も見てなかったし、自己紹介の時に態度悪かった女と雄二さんと3人で話してる時もクリスマスとかの記念日の話は興味なさそうに聞いてたし。それに、こんなにしつこく彼氏の話聞いたら、普通彼氏の写真見せるまではいかなくても、彼氏に関連するものとか出すもんじゃん、アクセサリーとか。」


自己紹介の時に態度が悪かった女とは真理ちゃんのことか。そして、男3は雄二さんって名前だったんだ。


茜「そういうものなんだ。」


魁斗「そういうものなんですよ。」


それにしてもこの男の洞察力はすごい。


魁斗「ってかあんたその年齢でそんなことも知らないの??どんな恋愛してきたんだよ。」


来た!!これはチャンスだ笹原茜!!10年以上さまざまな友だちからいただいた恋愛経験談を駆使して自分の恋愛経験を作り上げるという素晴らしい技術をこの男に見せつける時がきた!!








しかし、それは間違っていた。自分のマニュアル通りにきっちり話したつもりだったのにこの男はなにか腑に落ちない顔をしている。


魁斗「あんたさ、それ本当に自分の話してるの??」


茜「自分の恋愛話に決まってるでしょ。なんでそんなこと聞くの??」


魁斗「なんか客観性すぎるっていうかさ~、冷めてるっていうかさ~」


これ以上は由美にも言ってないことである。

これだけは死守したい。


茜「人の恋愛話を冷めてるとかさ~ 沢田さん私のこと馬鹿にしてるんですか?」


魁斗「魁斗」


茜「私は沢田さんって呼ぶんで、私のことも笹原さんと呼んでください。」


魁斗「茜」


茜「笹原さんね。」


魁斗「なんで茜の話聞いてて冷めてるって感じたか分かったわ。」


茜「…」


魁斗「茜の話の中には恋愛経験に対する気持ちがないんだよね。」


茜「…どういうこと?」


魁斗「普通過去の恋愛話するとあの時は楽しかったな~、悲しかったな~とか気   持ちの話が出てくるんだよ。

   それで話が脱線したり…普通恋愛話ってそういうもんじゃない??

   それでああすればよかったこうすればよかったとか後悔とかして…」


痛いところを突かれてしまった。


茜「…」


魁斗「図星なんだ。もしかして今まで恋愛したことないの?まあそれはないか、どんだけ箱入り娘なんだよってな。」


茜「…あんたに何がわかるの?」


魁斗「はっ??」


茜「あんたに恋愛できない私の気持ちなんて一生かかってもわかんないだろう   ね。帰るわ。」


といってお金を置いて立ち上がり、私は居酒屋を出た。


魁斗「えっ?ちょっと待てって」


居酒屋を出て、近くの公園にたどり着いた。


今頃みんな何してるんだろう。

有紗ちゃんは魁斗に逃げられたから、また新たなターゲットを見つけたかな~

真理ちゃんは雄二さんとうまくいったかな~


…さすがに魁斗の言葉は胸に刺さった。

当然のことであるが、私はきっと人としてどうかしてるのだろう。

でも恋愛してみたい。出来ることならしてみたい…なんてね。


魁斗「おい!!ちょっと!待てって!」


急いで走ってきたのだろうか。汗をかいている。よく私を見つけたものだ。


魁斗「ごめん。さすがに言い過ぎた。」


茜「いいよ別に。本当のことだもんね。この歳で恋愛経験ない方が笑えるよね。」


魁斗「…」


茜「周りの人がみんな幸せになっていくのを見て本当にうらやましかった。前はそれを素直に喜んでたのに今はそれを喜べない自分が嫌になる。自分が大嫌いになりそうだわ。」


と笑いながら言ってみたが魁斗は無言だった。


茜「恋愛ってどういうもんなんだろうね。どんな気持ちになるんだろう。このまま恋愛できなかったりしてね。ってか笑ってよ。30歳にもなって恋愛できない恋愛不適合者の化石女を。」


魁斗「…笑えねーわ。そんなに自分を卑下して悲しくならないの?」


茜「…悲しくて泣きそうだから笑ってほしいの。」


魁斗「俺は絶対笑わない。もうこの際だから今までたまってたこと全部言っちゃえば??誰にも言えなかったんじゃないの?俺は今日の合コン通してお前がどれだけいい奴かってことも分かった。みんなのために気を使って、自分が盛り上げる汚れ役かって出たり。」


茜「…」


魁斗「…もう一度言う。俺は絶対に笑わない。」


茜「…本当はずっと苦しかった。恋愛している周りの友だちはみんなキラキラしてた。彼氏と手繋いだり、記念日を一緒に祝ったり、キスしたり、いちゃいちゃだってしてみたい。みんなみたいに私だって普通の恋愛がしたい。恋したい。たとえ自分が傷ついても苦しくても悲しくなっても1度だけでいいから本気の恋愛してみたい。」


人前で久しぶりに泣いた。思い切り泣いてしまった。


魁斗「よくできました。じゃあ俺が教えてあげる。恋愛がどういうものか」


茜「はっ?!どうやって。」


魁斗「俺と付き合ってみませんか。笹原茜さん。」


茜「ななな、なんであんたと?!私30歳のおばさんだよ?!」


魁斗「ひとーつ!!まず最初に恋愛に年齢差は関係ありません。」


茜「でもあなたのこと好きになってないし。」


魁斗「ふたーつ!付き合ってから好きになる恋愛もあります。それに俺は茜のこと気に入ったし。」


茜「付き合うのはさすがにハードルが高いかも…」


魁斗「じゃあまずは友だちからってことで。友だちなんだから茜は俺のこと魁斗って呼んでね。」


茜「なんであんたと…」


魁斗「本気で恋愛したいんじゃないの?」


茜「…したいです。」


魁斗「じゃあ俺の言うこと聞いてね。」


茜「はい。」


魁斗「とりあえず今日は帰るか。もう終電なくなっちゃったね。送っていくよ。」


結局そのあとは連絡先を交換して送ってもらった。


魁斗「じゃあまた今度ね。おやすみ茜。」



これから嫌な予感しかしない。あの23歳に私はこれから振り回されそうである。

沢田魁斗恐るべし。



















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