第四章 精子色々2
~( ´Д`)<君も普段から、噴火に備えて何かしているかい?
(´Д` )~<いや、してないよ。受精できるかどうかはほとんど運だからね。
だからオイラは普段から体力を温存して、本番に備えてるんだ。
――精子二億に対して、卵子の数はせいぜい、一つか二つ……狭き門である――
~(*@Д@)<おやおや……随分と甘いことを仰っていますね?
ワタクシなんて、精巣を出た後の道順を覚えていますよ。
その上、より抵抗の少ないルートまで弾き出しています。
所詮、君達とは頭の出来が違うのですよ。
~( ´Д`)<(※小声で)誰?……こいつ。
(´Д` )~<インテリくんだよ。双球界の精子達の中で一番頭が良いと言われてるんだ。
彼が受精した暁には、IQ180以上の子どもが生まれるのは確実と言われてる。
(※小声で)ここだけの話……性格が悪くて他の精子達からは嫌われてるよ。
~( `ё´)<いやーね? 嫌味ったらしいたらありゃしないわ?
彼とだけは双子になりたくないわぁ~!
○~<ホントよねェ~。
~(;´Д`)<……あの“濃い”精子は何? 精液が濃いって意味じゃなくて……
(´Д` ;)~<カマ精子だよ。恐ろしい事に、精子の段階で既に“オカマ”なんだ。
彼……いや、彼女?……が受精したら、
その子は将来オカマになるのは確実だと言われてる……
あと、その断りは不要だよ……卑猥だから自重してくれよ……
~○<ああ、美しい卵子さま! あなたに逢える日をどれほど待ち焦がれているか!
一日千秋の思い、いや、万秋の思いで、あなたの御面を拝見出来る日を――
(`ё´ )~<――うるさいわよっ!? このモブ精子がっ!
顔も無い癖にしゃしゃり出て来んじゃないわよっ!
それ以上喚くと尿道に連れてくよっ!?
尿魔王に三途の川に連れてってもらいたいのかいっ!?
○~=3<ひっ……ひぃいいいいい!!!!! (`ё´ )~<フンッ!
~(;´Д`)<なっ!……何て恐ろしいことを言うんだっ!
(´Д` ;)~<尿魔王は精子の天敵なのに……
~(;´Д`)(´Д` ;)~<強力なライバル出現だね……
※精子の世界も大変です……