第二十二章 性器末救精主伝説・その5 ~立ち塞がるもの~
――噴火とは、下から競り上がって来るものが押し出されて起こる現象である。
その勢い、規模によっては、下層にあるものほど強く押し出される場合があり、
最後尾にいた精子くんたちは、幸運にも前方や外周にいた精子たちを押し退けて、
勢い良く前方へと押し出される形となった。それは、彼らの第一の幸運だった――
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======~(*´Д`)<凄い凄い! 泳いでないのに快適に進めてるよ!
=======~( ´Д`)<周りの精子たちをどんどん振り切ってるね。
=====~( σ_σ)<最後尾にいて正解だったわね!
======~( ´、>`)<これなら私たちが一番乗りかもしれませんねー。
====~(*@Д@)<後方にいるメリットがこんな形で現れるとは驚きです。
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======~(;´Д`)<でも、後方にいたのはボクたちだけじゃなかったよね?
=======~(; ´Д`)<その通りだね……ほら、やっぱり見えて来たよ。
=====~(;σ_σ)<あっちゃ~……こういう時、敵が多いと不利よね~……
======~(;´、>`)<万人に好かれると言うのは不可能なのでぇーす……
====~(;@Д@)<その通りですね。誰しも、敵は必ずいるものですからね……
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=====~(;σ_σ) ここは通さないんだから!>○~
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~(;σ_σ)<あらら……あれは私のこと毛嫌いしてる女精子たちじゃないの……
ごめんなさいね? 先ずは私が足を引っ張っちゃうなんて……
~( ´、>`)<おや? でもあれは、私の親衛隊の精子でもありますねー?
~( ´Д`)!?
~( ´Д`)!?
~(*@Д@)!?
~( σ_σ)!?
~( ´、>`)!?
――その瞬間……五人の脳裏に同じ考えが閃いたのです――




