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第29話 春の授業開始

「皆さんお久ぶりです~。今日から授業再開ですね~。」

雪が止み代わりに雨が降るようになった頃、オレたちの学校生活は再開された。

暦の上ではとっくに春になっているので、今年はだいぶ遅く再開したみたいだ。

「では宿題のレポートを提出してください~。今年はたっぷり時間があったので”できてない”なんてことは皆さんありませんよね~。」

幸いクラス全員が宿題を提出したようで先生は満足そうだった。

上機嫌のまま先生は続ける。

「では早速ですが授業に入りましょう~!」

先生はみんなに資料を配り、黒板に何かを書き始めた。

資料は『課外授業:フィールドワーク』と『祝春祭について』の2枚か。

「アレクさん。課外授業の項を読み上げてください~。」

「はい、先生。課外授業ではイージス町周辺の範囲にて、自らが決定したテーマに基づき収集した情報・研究する授業を行います。結果については次項の祝春祭にてそれぞれ発表を行います。」

あれだ。これは前世でいう自由研究ってやつだ。

夏休みの初めにやらないと苦労するあれだ。

「ーーーというわけで説明は以上です~。内容は全て資料に記載されているので、約束事は絶対に守ってくださいね~。」

大事な部分はチャート様の前で発表するってところだな。

恥をかかないように死ぬ気でやれってことね。

「では祝春祭の項をアロナさん読み上げてください~。」

「はい。祝春祭は春の終わりに開かれるイージス町の伝統ある祭りです。春の訪れを祝い、秋の豊作を祈ります。」

これは普通にお祭りだな。

クラスのみんなに聞く限りでは、普段見ない出店や屋台が見られるらしい。

「ーーーというわけで説明は以上です~。お祭りを楽しむために授業も頑張りましょう~。」

結構色々言われたから忘れているところがありそうだ。アレク君と確認しよう。


「大事なところはこれくらいかな?漏れてる所があったら教えてほしい。」

メラニーを含めたオレたち3人は演習までの時間に集まり、内容の確認をしていた。

「書き出しました。読み上げますね。」

1.フィールドワークは指定の森・川・山のふもと・町内に限る

2.調査/発表は複数人共同で行ってよい

3.提出期限は祝春祭の1週間前で、以降は発表練習の期間とする

「一番大事なのは『チャート様と他の偉い人の前で発表すること』だよ!」

恥ずかしすぎるし緊張するよ!いじめだ!

「スヴェン君。恥ずかしい気持ちはわかるけど、これは大事な催しなんだ。」

「それは・・・前お会いした精霊イージス様と関わりがあるのでしょうか?」

「そうだね。イージス様は”町の成長”の対価に”加護”を与えて下さる精霊だ。特に子供の成長が好きだから、毎年の奉納として実施されていると教えて貰ったよ。」

精霊イージス様かー。精霊様へ捧げものとしてなら仕方ないのかなー。

「それにスヴェン君のお兄様が2年前の発表で王都への進学を決めたように、才能を示せば大出世もありえるからね。悪い事ばかりじゃないよ。」

兄ちゃんは2年前の春、突然王都への進学が決まったと連絡してきた。

パパもママも驚いたし、13歳になる兄ちゃんを一人で王都に行かせるか悩んでいた。

結局は兄ちゃんの意思で王都に行くことに決めた。今どうしてるかな。

「そうですね。しかし肝心のテーマはどうしましょうか?お二人とも個人で発表するつもりですか?」

「え、オレはここの3人で発表するつもりだったよ!」

「スヴェン君に同じだ。」

「ありがとうございます。では3人で・・・何を発表しましょうか?」

「それはもちろん『ウインドベアの親玉』でしょ!」

「それも賛成だね。」

「私もそれでいいと思います。」

冬の間に調べてきた有利もあるし、テーマは元々決まっていたようなものだ。

「次はどうやって調べるかですが・・・。正直町内でできる調査はもうやり切ったと思っています。」

「本もいっぱい調べたし、ギルドのみんなに話も聞いたし。メラニーは兵士の人にもいろいろ聞いてくれたよね。」

「そうなると現地調査が重要だね。目標は2つ、ウインドベアの親玉の痕跡を見つけること。それと風の魔鉱石を見つけること。」

「それでいいと思う。色々わかったら変えていこうよ。」

「そうですね。では今度の週末にギルドで依頼を受けたついでに調べるのはいかがでしょう?」

ギルドの依頼のついでか、ナイスアイデアだ。

「そういえばメラニーってギルドの登録証持ってた?」

「母から許可がでまして。作りに行こうと思っています。」

やった!メラニーも参加するなら3人パーティになるぞ!

ゲームで言うと『前衛:アレク・メラニー・スヴェン』『役職:勇者・剣士・魔法戦士』ってところだね。

・・・バランス悪いな。

「アロナさんも参加して頂けると思ったのですが・・・残念です。」

ちなみにアロナには『私は一人でできるから。』と断られてしまった。

「ポーションに関する内容だと僕達は教えて貰うことばかりだからね。仕方ないよ。」

「薬草採取の依頼で何回も顔合わせるから、オレたちもアロナの発表に参加してるのと同じだよ同じ。」

「それもそうですね。ではまた、今日の演習で会いましょう。」

よーし!授業も依頼も頑張るか!

人物紹介


精霊イージス

町と契約している精霊。

対価と引き換えに力を貸してくれる。

アレク君曰く結構すごい精霊らしい。

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