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第1話ーこんにちは、新しい世界ー

白くて淡くて曖昧な世界。


オレはふわふわと浮遊感を楽しんでいると

突然光の輪に吸い込まれた。

どこかに向かってグングン引っ張られていく。

 折角心地が良かったのに・・・。

そう思っているとどこからか声が聞こえてきた。

『ああ、誰かいるのかい?』

 誰?

『初めまして。僕は光の輪の向こうから来たんだ。』

 光の輪の向こう?

『そうだ。アルデミランと呼ばれる僕の故郷さ。』

 へぇ。オレはそこに向かっているの?

『多分・・・。自分が作った道を滑っているみたいだ。』

 どうにかして。

『君はそのままがいいのかい?』

 そのまま?

『この白いどこでもない世界に、ただふわふわと浮いているだけでいいのかい?』

 別にいいけど・・・。でも・・・なんでオレはここにいるんだろう。

『なんでだろうね。君のこと、できる限りで話してみてよ。』

 オレのこと?・・・思い出せない。オレは誰なんだろう。

『楽しかった思い出は?』

 思い出は・・・ある。なんだか楽しくて悪くなかった気がする。

 家族がいて、友達が少しいて、毎日がちょっとだけ楽しくて。

『うんうん。』

 それで・・・後は覚えてない。

『そっか。話してくれてありがとう。』

 いいよ。それに話していたら起きなきゃって思った。

『そうかい。・・・このまま進めばアルデミランにつく。

けれど君がそのままがいいなら、君を元の場所に還そう。』

 ありがとう。でもオレは前に進むよ。

 アルデミランに行ってみたい。

『君が選んでくれてうれしいよ。

それと・・・ようこそアルデミランへ。』

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