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#2日目
#2日目
記念日当日。
昼休みに主人に連絡をしてみるも、やはり前日の会話通り一緒に記念日のディナーを食べることは難しそうだった。
それどころか結婚記念日すら覚えていない様子。
まぁそれでも記念日らしく、主人の好物であるシーフードカレーを作ることにした。
意地みたいなものも少しはあったのだと思う。
それに、もしかしたら一緒に結婚記念日を祝えるんじゃないか。
サプライズで何か用意してくれているんじゃないか。
結婚当初のときめくような気持ちがなくなったとは言え、結婚記念日にはそれくらいのことを期待させる何か特別な力があった。
けれどその日、
主人が帰ってくることはなかった。