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二転して、今度こそ  作者: 冒険者
第一章;大きな教科書を捲る手:
3/8

第三話;二度目の転生。

 ・・・・・・またか・・・・・・二度目があるなんてな。


 もしかして三度目四度目って続くのか・・・・・・?


 ・・・・・・この俺が死ぬ前提で物事を考えるなんてな・・・・・・


 ・・・・・・へぇ、地球じゃないのか・・・・・・神が居るっぽい・・・・・・


 もうそろそろ意識が落ちる頃か・・・・・・あぁ、念の━━


▲▶︎▼


〔意識の覚醒を確認しました。誕生おめでとうございます。マスター〕


 ミスったか。


 何処どこだ・・・・・・何処にある・・・・・・


〔マスター? 如何いかがなさいましたか?〕


 ・・・・・・あった。


 ・・・・・・・・・・・・なるほど。この世界の神か。


〔マスターの意思が確認できません。原因を解明します〕


 そいつが力の一片いっぺんを確立させて、俺の肉体に付与したと。


 条件は・・・・・・水準に達した魂に自動で。


 後は・・・・・・・・・・・・よし。問題ない。


 力の発生源を隠蔽すればバレないだろう。


〔マスターとの接続に影響する何等なんらかの力を確認しました。この力が意思疎通の妨げになっている模様。解析します〕


 地球の位置は、分かる。


 俺の死体・・・・・・これか?


 わずかな力しか感じないけど・・・・・・イケる。はずだ。


 よし、行くか・・・・・・ぁ、久々すぎたか?


〔ま、マスターの魂、肉体が衰弱しています。原因・・・・・・原因は・・・・・・〕


 ・・・・・・ちょっと危なかったな。焦った。


 で、墓地か。


 なら埋められた後、骨だけの状態ってことか。


 骨だけだと自壊するかもな。なんか惜しい気もするけど、まあ仕方ない。


 できるかな?


 ・・・・・・うぅん・・・・・・肉体があれば楽だったんだけど。


 骨に残ってる力だけじゃ足りないかもな・・・・・・。


 いや、やるだけやってみよう。


〔マスターの魂が肉体から抜け出ています。原因不明。危険状態。緊急措置、魂のじょう━━〕


 ━━消えろ。


 ・・・・・・あぁ、やっぱり自壊したか、俺の骨・・・・・・地球との繋がりが・・・・・・でもまあ、安全に消せたし、繋がりだっていつかは切れるものだしな。


 そう考えれば、悪くない結果だ。


◀︎▲▶︎


 獅子身中の虫。又は内憂。


 そんなのゴメンだ。


 外側は仕方ないけど、内側にまで不安のもとを抱える気はない。


 もしかしたら。とか。可哀想。とか。


 そういう甘えは捨てないと、また死ぬからな。


 大事なのは優先順位だ。


 どんな状況でも絶対の指針になる優先順位。


 第一に、俺の幸福。


 何よりも優先されるのは俺の幸福。倫理りんりも善悪も関係なく、俺の幸福が最優先。


 第二に、理解者。


 最初の人生で、俺は孤独にえられなかった。あの娘が来るまで、俺は確実に狂っていた。


 第三に、理解者の幸福。


 できることなら、理解者にも幸福でいてほしい。けど。


 俺の幸福のためなら理解者でも殺すし。


 理解者の為なら理解者の幸福でも壊す。


 甘えは無い。甘えは破滅に繋がってるから。


 今度こそ、俺は俺の為だけに生きる。

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