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メリーゴーランド  作者: 湊 亮
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レストランでの食事中、私の一歳の息子にレストランの定員が赤ちゃん用の椅子を持ってきてくれた。


その赤ちゃん用の椅子は、レストランの所定の位置にあり、誰でも好きに使って良いようになっていた。


レストランでの食事が終わり、会計のため皆で席を立ったときのことである。


私の九歳の姪は、その赤ちゃん用の椅子を、誰に言われることもなく、そっと所定の場所に戻しにいったのである。


私も私の両親も、その行動に気づかなかった。


見ていなかったのである。


ただ、一人だけ、その行動を見て感動している人がいた。


それはやはり、妻だった。


食事が終わった、帰りの車中で、その姪の行動に感動した妻が、興奮気味に、「偉い、偉い。」と褒めていた。


ここでのポイントは、私の姪は、誰かに褒められたいがために、または、その行動を称えられたいがために、椅子を戻しに行ったわけではないのである。


その場で、何が適切な行動かを自分で判断し、そして、その椅子を片づけないといけないであろう、他者のことを思いやり、「自然と」その行動に至ったのである。


それは、彼女自身のみならず、彼女の両親、つまり、私の姉夫婦の教育や、良質な家庭環境の成果であろうと思う。


その行動にちゃんと気付ける妻も素晴らしいが、甥や姪が健全に、そして、「やさしさ」と「強さ」を持って成長していることも素晴らしいと思った。


私の両親といえば、自分達の孫がそのような行動をとっていることなど、露ほど知らず、呑気に岐路に着いたのではなかろうか。


私も、妻がいなければ、同じだっただろうと推測できるので、彼らを非難することはできない。


甥や姪が「やさしさ」と「強さ」を持って成長しているのは、後述するが、私の姉(次女)の人間性のおかげではないかと思う。


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