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第二十五話

遅くなりました<(_ _)>

短いです。


ぶかぶかのローブを着せ、あちこち詰め普通の村民の幼女に見える様に整える。

城壁の方を確認すると、騒ぎが少し収まってきているがまだまだ恐慌状態は続いている。

そのまま戻ると色々聞かれそうなので別の門から入る事にする。

少し考えて北門の方に転移して大森林から抜けてきた旅人を装う。

流石にこっちの門は閉めていなかったが、警戒と詰めている兵士達は多数居た。

城壁上の兵士も多数並んで警戒している。


北門でまた並び待っている間に幼女に聞く。


「ちょっと聞くが、何でそんな言葉使いなんだ?」


「わらわの言葉使いは可笑しいのかえ?昔この北に何個か国があってな。その国の巫女とか言う輩が喋っていた言葉なんじゃが?」


「ああ、巫女か…そう言えばリーフェイスの巫女達はそのような喋りをしていたな。でもその頃のお前は幼竜だろ?何故、人の巫女と交流できるんだ?親竜はどうしたんだ?」


「その当時にわらわの母は殺されたんじゃ、魔族に因って…。この背後の平原はその魔族の術で出来たものじゃ。」


「ああ知っているぞ。ギルツゲーネフの殲滅術だ。キャラテは自分の目の前で見ていたんだよな?」


キャラテの方を見ながら話しかけるとこっくり頷く。モグモグしながら…


「で、殺された理由は?あの魔族は戦力になりそうな竜族を無闇に殺すとは思えんのだが?」


「母は魔族の要請を断っんじゃ。西の国を攻めろとの命令を。その上でこの国は、母と、森を荒らさないと云う条約を結んでいるから、魔族はこの国から出て行けと戦闘になり最終的に殺された…。もっとも魔族もそれなりの傷を負って森から逃げたがな。

その後、北から巫女の一団が森を通過しての。その者達と一緒に南下していて覚えたのじゃ。」


……あいつが進軍しないで引き籠っていた理由はこれか!


当時、多少のダメージを与えたからといって二年もここから動かないのは可笑しいとの意見があった。

打撃を与えて殲滅魔術を至近距離で喰らっても生き残った聖騎士に話を聞いたが、それほどのダメージを与えていたとは思えないと答えていた。

しかし時間が欲しかった人間達には、魔王が動かない事で戦力を集める時を稼げるのは有難かったので考えない様にしていた。


と、この言葉をギルツゲーネフ討伐後、生き残った仲間達との会話で出た話題の一つで聞き、不思議に思ったものだ。

しかしあの当時、あれだけ強く頑強だった魔王が手負いとは…

メディアの神託が無ければ敗れたのは人族だったかもな…


当時、魔王討伐にもう少し時間を掛けて整えるべきだ。

いや、今すぐ攻めるべきだ。


と、数日間議論を戦わせていた対魔族連合の会議。

その議論を終わらしたのがメディアの神託だった。


曰く

【今すぐに魔王を討伐せよ。これより時間を掛ければ掛けるほど人族の未来は閉ざされる。】

と…


神託をメディアが伝えたあとの動きは早かった。

その場で帝城攻略を決め、戦力をその日の内に最前線に集め次の日に決戦を挑んだ。

結果は知っての通り人族の勝利で終わるが被害は甚大なものだった。


城に攻め入った人数は約1000名。

城を包囲して対魔結界や結界人員護衛兵、予備人員約3万名。

生き残った人員、城内37名、城外5700名。

人的損害で見れば人族の敗北とも云える結果だったが、魔王を討ち取る目的を果たせた人族の勝利で終わった。


戦いの結果に知られざる貢献していた竜族。

その竜の子供が持つ至宝竜珠を盗まれたと。

助けない訳にはいかないな。

悔しそうに語る幼女。

俺は幼女の頭に手を置き回復術を使う。


上級回復術ハイヒール


キョトンとした顔をして俺を見上げてくる幼女。


「そういえば名を聞いてなかったな。俺はシンヤと呼べ。」


「僕はキュオーと呼べ。キャラテと呼べば潰すぞ。」


「は、はい…わらわはガイ・レ・レウースと名付けられていました。」


「ん~、レウースと呼ぶが良いか?」


「う、うむ…なんかくすぐったいのじゃ。じゃが嫌でない。よろしゅう頼むぞよ。」


話が終る頃にやっと順番が回ってきた。

俺のギルドカードを提示して簡単な受け応えをして中に入る。

入ったところに居る兵士に商人ギルドの位置を聞きそちらへ足を向ける。

歩きながらレウースに聞く。


「竜珠の反応があれば言えよ。」


「う、うむ…」


チラチラとキャラテを見ながら答えてくる幼女。


「何か気になる事があるなら遠慮せずに言え。」


少し躊躇っていたがおずおず聞いて来た。


「キュオー様が食べている竜肉なんじゃが…」


「ああ、赤竜の肉だがどうかしたか?」


「や、やはりそうじゃったか!火竜の上位竜の肉なぞ、どの様にして手に入れたのかと思ってな…」


「この大陸の南南西の山脈に多数いるだろ?あそこで狩りすれば普通に手に入るぞ。」


「あ…うん…そうじゃな……わらわを圧倒するキュオー様と一緒に居る者じゃし…」


俺の答えに上の空で返事をし、何かブツブツ呟き出す。

まぁほっとけばいいか。



@@@@@@@



あちこちに出ていた屋台に寄りつつ食料を確保しつつ商人ギルド前に来た。


「どうだ?ここにあるか?」


「いや、ここにはないぞ。もっとあっちのほうじゃ。」


レウースが指差す方向は東南を指している。

ん~…やっぱり裏系か…

確かあの方向は裏稼業が仕切っている区画があったはず。

さて、金で解決出来るか?

俺は薄く笑いを浮かべ見た目は二人だが、二匹を連れそちらに向かって歩き出した。













言い訳タイム。

リアルで色々あり遅れに遅れました<(_ _)>

次の予定は未定でお願いします。

水中花も予定を伸ばさせて貰います。

ランス10の攻略したいのにまだ実物も買えていない状況で苦しんでいます|д゜)

月一更新だけは守るつもりなので長い目でお待ち下さい<(_ _)>



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