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第二十二話

フォースアタックゲリラ投稿|д゜)



リーガントレットの冒険者ギルドに直接転移してくる。

このギルドの建物の建築には俺も携わっていたので、色々融通が利くようにギルド上部しか知らない秘密の部屋が多数ある。

その中の一つ、ギルドマスターの部屋にある転移部屋に出る。

扉から出て行くとギルドマスターと思われる人物が、呆気に取られてこっちを見ている。

鑑定すると現ギルドマスターで間違いなかった。


「現ギルドマスターで間違いは無いな?」


「あ、ああ。君達は何者だ?」


「俺達の詮索は無用に願う。この紋章を自由に使える者とだけだ。」


俺はムルク家の家紋章を見せる。


「!?」


一気に顔色を変えるギルドマスター。


「そう慌てるな。聞きたい事がある。魔王を討ったエルフの一人、クラウディアの生存情報が知りたい。生きていれば十年に一度は絶対ここに顔を出しているはずだが?ああ、すぐに答えなくてもいいぞ。俺が王族の紋章を勝手に使っているのか確認してからでいい。俺の名はシンヤ・ブリッジだ。」


「ええと…シンヤ殿。王家に確認するので暫く時間がかかりますがよろしいでしょうか?」


「無論。だが急いでいるので昼食後ぐらいまでに頼む。城の方には手を回しているのでギルドからと言えばすぐに対応してくれるはずだ。俺達は買い物と昼食を食ってからここに来るので受付にも俺達の話を通しててくれ。」


「分かりました。おい誰か!」


ギルドマスターが声を上げるとすぐ女性が入って来た。

俺達を見て一瞬硬直したがすぐギルドマスターの前に行き聞く。


「お呼びでしょうか?」


「君が帰っていたか。これを今すぐ城に持って行き返事を持って帰って来てくれ。どんなことよりも最優先でだ。君なら安心して任せられる。」


ギルドマスターが封印された書状を一通、女性に渡し言う。


「承りました。」


女性は書状を受け取り踵を返して出て行く。

俺達をチラリと目線だけで見てくるが歩みが乱れもしない。

扉を閉めて気配が消えてから俺は言う。


「流石大陸三大国の王都。良い人材が揃っているな。」


「我がギルドでも上位10名に入る者です。」


「そうか…残り8名にも会えるかな?」


「8名?今王都には彼女以外は3名しかいません。残り6名はバラバラなので全員とは無理でしょう。」


「さっきの女性+3名、それに俺の目の前にいる男の五名半分を見れただけでも来てよかった。

で、俺達に勝てる算段は付いたか?」


ギルドマスターは驚いた顔を見せた後、頭を掻きながら言った。


「無理ですね。あなた方どちらか一人でも傷一つ付けれる気がしない。一体何者なんですか?」


「くくくっ…危険を承知で少しでも情報を引き出そうとするか。若いのにギルドマスターをやっているだけある。仕方ない、お前には俺達の正体を教えておく。」


俺はリーガントレットのギルドカードを出して見せる。

隠匿スキルも解除する。


「俺を鑑定して見ろ。」


ギルドカードを見て目を見開いて硬直していたが、俺が声を掛け俺のステータスを見て頭を抱えて呟く。


「うそでしょう…」


「鑑定までして否定するか。くくっ信じる信じないはそちらの自由だ。では情報を纏めて置いといてくれよ。また後でな。」


ギルドカードを返して貰って部屋から出て行く。

俺達の背後から疲れた声が聞こえて来た。


「はい、お待ちしています…」




@@@@@



俺達はギルド長室から出て一階に下り受け付けで収納鞄の店と良い食い物屋の情報を貰う。


「ありがとう。」


俺は受け付けに礼を言いギルドから出る。

同じ通りの数十メートル離れたところの商人ギルドに入る。

受け付けに行き言う。


「良い収納鞄が欲しい。何処に行けば良い?」


「はい。収納鞄系は三階のアイテム系店舗です。そちらから三階に上がり三階カウンターでお聞きください。」


「ああ、ありがとう。」


三階に行き同じやり取りをして収納鞄を売っている場所を教えて貰う。

色々な大きさ、色とりどりの装飾の鞄やリュックやポーチが棚に並んでいる。


「ふむ、キャラテ。持ちたい鞄はあるか?」


「う~ん…あんまり僕が欲しいと思うのはないかな。」


「そうか…店員!」


「はい!何か御用でしょうか?」


「ここの収納鞄の容量はどの程度なんだ?」


「はい。見た目のカバンの大きさの10倍を目安と思って下されば間違いはございません。」


「ふ~ん…少ないな……収納鞄をオーダーメイドしたいのだがここで出来るか?」


「お、オーダーメイドですか?出来ますが日にちが掛かりますよ。」


「じゃあ駄目だな。それなら、これとこれ、こっちのポーチ二つにそのショルダーバッグも二つ。そっちの手提げバッグも二つ貰おう。」


「お、お客様。ここの鞄類は全部収納鞄です。普通の鞄とは値段が違いますよ?」


「勿論理解している。全部買っても金貨100枚もしないだろ?」


そう言いながら大金貨を数枚見せる。


「し、失礼しました。こちらの品物全部、8点でお間違いないですね?」


「ああ、間違いない。」


「はい。全部で金貨26枚になります。」


「そんなものか…大金貨3枚から頼む。」


「は、はい。お釣り金貨4枚です。」


「うむ。一つ聞くが収納鞄をすぐ作ってくれる職人に心当たりはないか?」


「…お客様。我々ギルド店員は職人の情報を洩らす事を禁止されています。申し訳ありません。」


「ふむ。判ってはいたが意地の悪い質問だったな。悪かった忘れてくれ。」


俺はキャラテを伴って商人ギルドから出て、食い物屋台が密集している方向に歩き出そうとしたところで、ギルド店員が慌ててギルドを飛び出してきて声を掛けて来た。


「お客様!お忘れ物です!お待ち下さい!」


「ん?何か忘れたか?」


「失礼しました。お客様の買った鞄の一つに買った方に渡す粗品がありまして。収納鞄を大量買いするお客様は初めての経験でして忘れておりました。申し訳ございません。」


店員は小さい袋を差し出しながら謝って来た。


「ああ、そうか。気にするな。ありがとう。気を遣わしたな。」


「いえ。またのご利用をお待ちしております。」


「うむ。またな。」


頭を下げる店員に背を向け俺達は歩き出す。

商人ギルドの建物が見えない通りに入り先程貰った小袋の中に入っていた紙片に目を通す。


{職人ギルド}


一言だけ書いてあった。

ほう…職人ギルドなんて出来たのか。

やっぱり200年経っていると色々変わるものだな。

まぁ先ずは昼飯だな。

俺達は食い物屋台が多数出ている一番近い街中公園に向かった。






さて、五連日投稿を目指したいのですが、私用並び明日から少し検査入院なので次はまた未定でお願いします<(_ _)>

私用が終わり次第、執筆したいのですが帰って来てからデイリー消化もあるので明日までに文字数稼げる気がしない(´Д⊂ヽ



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