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異世界家族  作者: コタツ
家族と異世界へ
3/8

異世界転生 家族

突如あげられた信号弾。顔は見えないのにわかる殺気に龍也は驚いていた。

殺気についてはわかる・・・剣道の時に充分あじわっているからな。この感じ久しぶりだぜ・・・でも


「黒い髪をしてるって、俺以外にも絶対いるだろ。なんで俺を犯罪者扱いしやがる?」

「確かにお前以外にもいるだろう。ただ黒髪は珍しいものだ。おとなしくついて来れば何もしない。容疑がはれたら身の自由も保証する」


衛兵の言っていることはわかる。ついて行った方が安全だ。相手が剣を抜こうとしなければ


「わかった。ただし条件がある。剣を抜こうとすんな。物騒だからやめてほしい」


なるべく平静を装うように話しているが声の震えが止まらない。

本物の剣を抜こうとしているのだ。

家の包丁よりもずっと切れ味が鋭い剣を

それにしてもどうして何も言わない。イエスかノーの二択のはずだが・・・

と考えた矢先、衛兵の手が剣から離れた。


「・・・わかった。だが約束は守れ」


とりあえずいきなりばっさりってことはなさそうだ。まずは生きること優先だ。


「わかったよ。手錠なりなんなりつなげても構わないよ」

「そうか、なら・・・」

刹那ーー

空気が冷たくなる。下手したら体が凍える。

ふり抜かれた剣を見て俺は思った。いやさっきの声音でわかっていた。

ただ見える。焦っているのかあまりにも大ぶり、軌道が丸見え!


「つっ!?」


その軌道は、避けなかったら俺の手首が落とされる軌道。この人は約束をやぶったのだ。

つまり俺を殺そうとしている・・・


「大人しくついて来れば、何もしないんじゃなかったっけか?」

「・・・」


返事がない。ただ剣を構えてるだけ。

なら俺がすることは一つ。この場から逃れる最強の方法


「逃げてやるよ!!!」


俺は衛兵に背を向けた。あいつは遠距離攻撃手段は持ってないと思う。それにあいつは鎧

いくら異世界人でも俺の方が早いに決まっている!問題は1つだけ!応援が来る前に逃げれるかーーーー


「いたぞ黒髪だ!!!全員やつを捉えよ!」

「「「「「「おおおおお!!!」」」」」


くそがー!!!


「ふっ囲んだぞ。もうどうすることもできないだろう。大人しく投降しろ。」


何十人もの衛兵たちに囲まれた。

やめてくれよ。俺悪い人間じゃないよ!

ってい痛いところだが逆効果だ。さてさて

どうやって乗り切る。


「早く連れてってやろーぜ、こいつもう怯えてやがるぜ。一人でもできたろうによー?」

「うるさい!そんなことはわかってる!!」

「おいそろそろ連れていかねーと奴が」


ん?奴?なんか団長がいるのか?黒髪の人が追われる理由はそいつのせいか・・・

利用させてもらうぞ。


「あ!!ボス!」

「何っ!?もう!?」


引っかかった!!体当たりしてどかすことは不可能、なら!!


「何!?」


俺は衛兵の頭を押して、飛び越えた。


「うっ!?あぶねー!よくできた俺!」

「つっ!!待て貴様!!」


待てと言って待つやつなんかいねぇんだよ

さて飛び越えれば、俺の独断上。鎧を装備してるやつに負けるはずが・・・


「待て!!!投降しろ!!!」

「あんたら早すぎだろ!?」


ほぼ俺のスピードと同じ。考えてみりゃあ車とか早えよな。あいつらにもエンジンがあるのかもしれない。


「感心してる場合じゃねえよ、くそっ!」


本当に予想外の事ばかり起こりやがる。どうする。なんかあったか考えろ。最初に来たおっちゃんが助けにくるなんてドラマチックなエピソードなんて絶対ねえし・・・他に何があったくそっ!!・・・

瞬間ー

「思いついたぜやっとな」

ある方法を思いついた俺は衛兵に確認してみる。


「くそっあんたらはええな!もう俺スタミナ切れそうだ・・・」

「ふぅん!なら投降するか?」

「あーわかったよ、でも汗かいちまった。

こういう時には水でも被りたいよな!!」

「貴様何を?」

「衛兵さんは残念だなぁそんな鎧着てて。

水を被れない上に、沈んじゃうんじゃねーのか?」

「貴様まさか!?」

「その反応が見たかったぜ!くそ衛兵!」


俺が逃げる方法、水の中に逃げるだ。鎧を着ていちゃ泳げねーだろうし何より沈む。

さっき川の水を飲んだ時に深さは確認済み!

そこまで行けば俺の勝ちだ!!

よっしゃ!そこの角を曲がれば・・・!ってあれ曲がれねえ?なんで

そこで俺は必死すぎて忘れていたことを思い出す。俺今靴じゃなくて靴下で走ってるんだった・・・


「黒髪がスベったぞ!」

「今が好機だ!!捉えよ!!」


ああ、ミスった。いつも大事なとこでミスルンだよ。昔も今も、ミスすることが悪いことだとは思ってねえけど、この状況でミスることはもうダメだな。

衛兵共に囲まれてる。

ああもう、なんで俺異世界で殺されなきゃなんねーのかな。本当に何しに来たんだよ。


「なんだこいつ?涙流していやがる」

「ははは!いい気味だ!」

「やっと、捕まえたんだな!」


衛兵達が喜んでる。ああ、ごめん母さん、

親父、恵。俺先に逝くよ。

俺は諦めた。けど気になったことが一つ。

衛兵が今ものすげー豆鉄砲喰らったような顔をしてたことだ・・・って、え?


「一体あなた達何をしてるんです?」

「あなた様こそなぜ黒髪を3人も連れて歩いているんですか!?」

「あなた達、黒髪だからってそんなことをしていちゃ兵士の恥です今すぐその子を解放するのです。」

「あなた様がそうおっしゃるのであれば・・・」

俺は助かったのか?という疑問を持ちながら俺は起き上がる。

お礼言わねーと。俺は彼女を見た。

整った体のライン。水色のロングヘアに厳しくない目付き。さらに着ている白いワンピースみたいな服が彼女の美しさをあげている。

年は俺と同じ、いや一つ年上だろうか。


「はじめまして、私エルア国の騎士団長をしています、レナと申します。この度は私の兵が無礼を仕り心からお詫び申し上げます。」


レナちゃんか・・・すげーかわいい。って今騎士団長って・・・


「へ?王女様じゃないんですか?」

「面白いことを言いますね。私は騎士団長ですよ?らしくないとは言われますが。」

「うん、全然らしくない」


俺のその言葉に場のみんなが固まった


「貴様!!我らの団長になんということを言ってくれるか!!!」

「え?思ったことを言っただけだぞ俺は」

「身分をわきまえろ!!!この!」

「やめなさい」


よく響く声、それに今まで感じたことのない威圧感が襲いかかる


「団長!?しっ失礼しました!」

「身分をわきまえてないのはどちらか理解しなさい。あなたも兵士なのですよね?」

「っ!すいません・・・」

「わかればよろしい」


この子やベーよ。下手したら殺される!!!


「部下がまたまた失礼を、重ね重ね無礼を」

「あーもういいですよ。生きてるわけだし」

「そ、そうですか」

「あーそういうもんだ」


やべえ美人相手じゃ大したこと言えねえ・・・いやそうじゃなくてもいえねぇ・・・ッてそうだお礼言うの忘れてた


「ありがとなレミさん。あそこでレミさん来なかったら、多分死んでましたよ、本当にグッドタイミングです!」

「グッドタイミングにすることができたのは

彼らのおかげなんですよ」


レミが指を後ろに刺す。そこには、、、


え・・・?母さんに親父に恵?






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