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異世界家族  作者: コタツ
家族と異世界へ
1/8

プロローグ 黒い渦

「どうしてこうなった・・・」

見知らぬ世界で俺はーーー親にーーーーれた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「くらえ息子よ!!」


「その手に何度引っかかったと思って、、、ってなにぃ!?フェイントだと!?」


「ふぅんまだまだだな」


「くそもう一回だ!親父!」


「お兄ちゃん!次は私の番っ!」


「そろそろやめなさいよーもうすぐご飯だからね。」


「「「はーい」」」


俺の名前は高野龍也。言っておくが引きこもりではない。この高野家の長男だ。

高校二年生で学校ではまあまあの成績で剣道部のレギュラーにもなれた。予選で負けちまったけどな。

こういう休みの日には珍しいと思うが家族と一緒に対戦ゲームをしている。部活終わってからすぐにやり始めたので、今の俺の服は剣道部のウインドブレーカーだ。

少し髪の毛も伸びてきたと悩んでいる次第そろそろ切ってもらおうと思ってる。

ちなみに俺の対戦ゲームの戦績は3位な。


「龍也、ゴリ押しじゃ勝てないのよ?もっとガードをうまく使ったら勝てるわ!パパを早くボコりなさい!」


今俺に指導しているのが俺のマイマザー。名前は高野翼。

どうやら昔あるゲームの大会で優勝したことがあるらしい。

なんのゲームかわかんねえけど多分格闘ゲームだろう。もちろん戦績は1位。

俺たちを産んでからあんまりやってないと言うがその腕は健在。勝てる気がしないよ。

それもすごいのだが母さんは見た目が若い。よくお姉さんだと間違えられる。近所の中でも有名だ。美しくさらっと伸びた髪が自慢らしい。

まあ実際若い。37歳だもん。20歳しか違わねーもん。


「何を言ってるんだ翼!俺がうまくなっただけだ!今だったら勝てる気しかしねーぞ。」


親父、俺たちの親父、母さんと同じ大会でにでて準優勝だったという。どうやらそこから猛アプローチが始まったらしい。母さんは断り続けたらしいが、ある日母さんに勝って、そっから交際が始まったらしい。

髪は短髪。デコまで見えそうだ。まあはげてるわけではない。

今仕事はゲームクリエイターをやっているらしいがしばらくは母さんが今まで優勝した分のお金で生活していけるそうだ。

だから土日とかは絶対にいる。

戦績は2位、俺の目標はまず親父を倒すことなんだが、まだきつい。


「あらあなた・・・ふふっ仕方ないわねまたボコってあげる必要があるかしら?」


「もうっ!パパもママも喧嘩しないの!」


「イヤイヤ喧嘩じゃないさ。」


俺の親はゲームのことだとすぐに喧嘩する。

それを収めるのは俺の妹の役目だ。

妹の名前は、恵だ。中学二年生、学校に成績はいいとは言えない。美術部で絵を描いているそうだ。

本当によくできた妹だと思っている。ただ俺に関してはちょっかいを出しすぎているのでもうちょっと控えめにしてほしい。

羨ましいと思っているやつ。妹の顔は母さんに似ている。覚悟しておけ!って俺の母さん美人だった!

見た目は本当に母さんそっくりで親父成分なんて入ってないような気がする。髪は母さんほど伸びてはないが、肩甲骨までは伸びている。母さんは背中まで伸びている。

あ、そうだ。戦績はビリ、ってか負けず嫌いだからやっていると思う。


「そうよ〜心配しなくても大丈夫、離婚はしないわ!愛に誓って!」


相変わらずすげーラブラブっぷりありがとうございます。


「恵、そういえば録画しておいたアニメがあると思うからつけてくれねえか?」


「ええぇ、お兄ちゃん自分でつけてよ」


「へいへい、わかりましたよ」


追記、妹はだいたい兄に従ってくれない。


ってそうだそうだ。リモコンは、確かゲームやるときにつけて・・・どこやったっけ?


「なあ親父リモコンどこにあるのかしらねえか?」


「リモコン?あーすまん忘れた。床探せば見つかると思うぞ」


「んなことはわかってるよ。あーどこだ?」


リモコンって置く場所決めねえとすぐになくなっちゃうよな。


でもこんなに見つからないことはないんだ。


おかしい・・・


「お兄ちゃん!!」


突如妹が大声で叫んだ。


「なんだよ・・・どうしたんだ恵?」


「・・・後」

「後ろ?」


振り向くとそこには・・・!!


リモコンがあった。


「テレビの目の前に?誰だこんなとこに置いたの?というか叫ぶほどのことじゃないだろ」


「違うのテレビが!!!」


妹が必死になって叫んでいる。こんなことは初めてだ。


「テレビがなんだって?」


俺がテレビを見た。テレビには・・・

謎の黒い渦が映っていた。


「っ!?なんだよこれ!?」


次第に黒い渦は回転力を増していく。もっと早く、もっと強く。テレビから冷たい風が吹いてくる。


「龍也!!!テレビから離れろ!!!」


親父が駆け寄ってくる。

だめだもう遅い。

俺は親父を初めて突き飛ばした。


「っ!?龍也!!?」

「待ってお兄ちゃん!!」

「龍也!」


ごめんな。巻き込んではいけないような気がするんだ。


そうして俺は黒い渦に吸いこまれた。


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