何かがおかしい月曜日
「カンパーイっ!!」
はいはいはーいっ!!ついにやって来ましたっ、合コンっ!!
友達のおかげでなかなかのイケメン揃い。あいつに負けてる感はいなめないけど・・・ううん、我儘言うなんてダメっ!!あのビッチヤローをぎゃふんと言わせてやるんだから!!
「ねえ、名前なんて言うの?」
「・・私ですかぁ?はとりって言いますっ!!」
「へーはとりちゃんって言うんだ、可愛いね。俺、輝喜よろしくー」
「輝喜くんって言うんですかぁ?カッコいいですねっ!!」
受けは上場。っふ、これはイケるぞ勝てる。輝喜くんはなかなかイケメンだし、ちょっと・・てか大分チャラいけど、いける。イケるぞ、体の隅々まで綺麗にしたし、このままホテルでも・・・イケるっ!!あと何人かストックかけとかないと。あと1人来るらしいけど、どうかなイケメンだったらストックかけたいけど、今は輝喜くんよねっ!!ホテルに行くんだからっ!!
「輝喜くんってカッコいいからモテるんじゃないですかー?」
「えー、そんな事ないよー?てかさっきから敬語じゃん、止めよーよー、俺らタメじゃん」
「そう?じゃあ、敬語やめるー」
「敬語止めるんはやっ、はとりちゃんっておもしろっ!!」
「えー、輝喜くんが言ったんじゃんかー」
「はははっ」
「もー!!」
イケる。輝喜くん獲ったどーー!!!このまま流れてホテルにでも・・・。
へい、カモンっ!!私は何時でもオッケーっ!!ビッチヤローに復讐するためなら何だってするさっ!!私のビッチヤローへの復讐への第一歩になるんだ・・・!!っは、ざまー見やがれこのクソビッチヤローめ、アイツなんかピーーで、ピーーして、ピーーピーーなんだっつーのっ!!マジでクソがっ!!ぜってー夜中寝れない苦しさを分からしてやる。私がどれぐらい苦労した事か・・・、夜な夜な、あんあん、あんあん。しかもそれプラスギシギシ、ギシギシベッド軋ませやがって、事情中にベッド壊れてしかも床が抜けてしまえばいいのに。そんで、合体したまま下のに住んでる人の部屋に落ちてしまえばいいのに。それか、腹上死しろ。死体見つけたら鼻で笑ってやるのに。
ビッチヤローへの復讐を考えていたら、1人の男がやって来た。遅れてくるって言ってた人だろうな。イケメンこいっ!!
「後れて悪かったな、ちょっと用事が入ってさ」
「おっそー、つーか俺何回も電話したんですけどー、まあーはとりちゃんとおしゃべりしてたから別に良いけどー」
「・・・・・・・・はとり、ちゃん?」
「・・・ん?何?知り合い?はとりちゃん、こいつ知ってんの?」
「え?・・あ、・・・ははは」
何 で 、 彼 氏 の お ホ モ 達 が こ こ に 居 る ん で す か ?
しかもこいつ常連さんじゃんっ!!え、ホモなんじゃないの?!何、女もいけんの?女に謝れっ!!てか何でイケメンなんだよっ!!前も思ったけどイケメンすぎんだよっ!!滅びろっ!!イケメンでもおホモさんだったら意味ねーんだよっ!!需要ねーっつーのっ!!・・・あ、女もイケるんだっけ?なおさら悪いじゃんっ!!くっそー、マジで腹立つ!!
「・・・何でお前ここにいんだよ」
「・・・・・、あんたに関係ないじゃん」
「あるんだっつーの、っち。こっちの身にもなれっつーの」
「はぁ?意味分かんない。・・・ねぇ、輝喜くん今日ヒマ?どっか行かない?私たち位抜けたって分かんないと思うしさぁ、ダメ?」
合コン取り付けてくれた友達には悪いけど、こんなとこ居たくない。私は輝喜くんとホテル行くんだからっ!!こいつに邪魔なんざされるかっつーの!!身体を輝喜くんにくっつける。お願いっ!!輝喜くんっ!!何してもいいよっ!!一緒にホテル来てくれたらゴムつけなくてもいいからっ!!お願いっ!!
「まじっ?!行く行く、俺ちょーヒマだし!!」
「ほんとっ!!」
よっしゃああああああああああああああっ!!!!!!!
心の中でガッツポーズをとる。
めっちゃ嬉しいっ!!輝喜くんさいこー!!もう惚れるっ、付き合いたいっ、ホモヤローと別れたら輝喜くんと付き合いたいっ!!輝喜くん好きっ!!
私は思った。
このままホテルいってエッチして、距離を縮めて付き合おうと、だがその時、クソヤローのおホモさんが余計な事を言ったせいで私の計画は海の藻屑と化した。
「輝喜止めとけ、こいつ彼氏居るからな」
「えっ!!マジ?!・・・・あ、あー、残念。俺、彼氏持ちとは遊ばないって決めてるから・・・ごめんね?」
「え、あ・・・そっかー。じゃあ今の彼氏と別れたら遊んでくれるの?」
ビッチヤローのおホモ達は何処まで私のプライドをズタズタにしたいんだっ!!でも、残念だったな。私は輝喜くんにホの字なんだよっ!!(←古い)輝喜くんと付き合うまでは絶対諦めないんだからっ!!むしろ良いよっ!!とっても素敵な情報手に入れたからなっ!!彼氏持ちには手出さないとかいいじゃん!!1人身だけなんでしょ?!彼氏持ちの子と浮気するよりは何倍もましだっつーのっ!!輝喜くんに今彼女いてもいいぐらいには好きなんだからっ!!ざまーみやがれっ!!
「・・・・・・お前、それマジで言ってんの?」
「・・あのさー、私輝喜くんと喋ってんだけど、話しかけんなよ」
「・・・輝喜、こいつ・・あいつの彼女。今、お前ヤバいぞ」
「・・・・・・あいつの・・・彼女?」
あいつって何?ビッチヤローって有名なわけ?ホモだから?むしろ性欲処理に丁度いいとかって意味で?あ、今の笑える。
「・・・彼女?咲麻の?・・え、・・・・は、はとりちゃんっ」
「何?輝喜くん・・・?」
「ごめんっ、合コンで俺と話した事なかった事にしてっ!!」
「・・・・・・・は?」
挙動不審すぎて逆になんか可愛い。って、違う違う、え?何で?何でこんな必死なわけ?何でビッチヤローの名前だしたらこんな事言うわけ?マジでなんかヤバいの?え?マジで?どゆこと?意味不なんですけど。
「え、っと・・・輝喜くん?」
「ああああ、ごめんなさいっ!!俺の名前呼ばないでっ!!掘られるっ!!そんで、殺されるっ!!」
「???」
ますます分からん。てかまず掘られるってなに。
私があいつの彼女だとなんかヤバいの?え、やだ。そっこー別れたい。
「ごめんねっ、な、なんか・・俺無性に帰りたくなったっ!!じゃあ帰るわっ、はとりちゃん、ばいばい!!」
「え、っちょ・・・・」
遠くなっていく輝喜くんの後姿。
「・・・・・・・残念だったな」
「っ、あんたなんなわけ?私けっこー本気だったのにっ!!」
「・・・え、本気?輝喜に?・・・やばー輝喜死んだな」
「・・あのさ、さっきからなんなわけ?あいつの彼女だとなんかあるわけ?何で輝喜くんあんなに挙動不審だったの?」
「・・・・お前、マジで言ってんの?それ」
「は?」
「俺からはいえねー、てか、俺も咲麻が考えてる事よくわかんねーし」
「はあ?」
「咲麻に聞いてみたら?・・ま、聞いてどうなっても知らないけどな」
「・・・・・」
意味分からん。
結局狙ってた輝喜くんは帰っちゃったし。もうそろそろ合コン終わりそうだし・・・。最悪。今日の目的が達成できなかったじゃん。輝喜くん帰ったし、メアド聞けなかったし。
原因は分かってる。
クソビッチヤローのせいだ。
ぶっ殺してやんよ。
★★★
「あ、おかえり」
「・・・・あんた、なんなわけ?」
「どうかしたの?」
すました顔しやがって、このクソが。マジで殺すぞ。むかつく。こいつのせいで輝喜くんとホテル行くの失敗したって思うと、マジムカつく。ムカつく。
「今、謙悟からメール来たんだけど、さ・・・俺と別れるの?」
「は?」
「輝喜とエッチしたいから俺と別れるの?って言ったんだけど?」
「!!・・・いいでしょ、私の事なんだから、ほっといてくれない?あんたに関係ないし」
「あるよ」
空気が重くなったきがした。私は咲麻から離れる。
危険だ。頭の中で警告音が鳴る。
「はとりは何か勘違いしてるみたいだから言っとくけど、俺、別れる気ないから。はとりが、もしまたそんなバカな事言ったら・・・・・俺、許さないから」
「・・・・っ!!」
「返事は?」
「・・・・は、い」
何かがおかしくなった。
あと少しで月曜日が終わる。
久しぶり更新なので少し長めです。
やっと名前がでました^^
私のお勧めは輝喜くんですww
皆さんは誰が良いですか?
感想にでも書いてくれると嬉しいです(●^o^●)ノ☆




