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カラーメイツ機動隊―番号にされた命を奪還せよ―

作者:草薙アキラ
最終エピソード掲載日:2026/01/09
効率化とコストこそが正義とされる近未来のメガロポリス・ニュー東京。社会的貢献度が低いと見なされた高齢者が、国民医療最適化法に基づき事務的に「処理」されるこの不条理な社会で、老弁理士・藤井哲也と孫の美咲、拓海、結衣の家族は、非公式の抵抗組織「カラーメイツ」として人々の尊厳を守る戦いに身を投じています 。
物語は、彼らが安楽死プロトコル「タナトス・クオリティ」にかけられた元職人・田所源蔵を病院から強奪するところから始まります 。哲也は物理的な制圧に加え、独自の法理論と自作のデバイスを武器に、システムのプロセスを一時停止させるという前代未聞の「法的ハッキング」を成功させました 。
この事件を追う資源管理局保安隊の結城香織隊長は当初、彼らをテロリストとして追跡しますが、哲也が暴いた「プロジェクト・タナトス」の戦慄すべき真実を知ることになります。それは、安楽死させた市民の脳を摘出し、記憶を消去して軍事用「生体CPU」として輸出する国家ぐるみの陰謀でした 。香織は法の外で悪を裁くため、カラーメイツとの共同戦線を決断します 。
その一方で、天才ハッカーの結衣と管理局のエレナは、隊員エリックを巡る「恋のさや当て」で火花を散らしながらも、電子の海での攻防を通じて奇妙な友情と信頼を築いていきます 。
最終決戦の地、海上要塞「アイギス島」に潜入した一行を待っていたのは、捕らえられた拓海を司令塔に据えた究極の「トロッコ問題」でした 。孫一人の命か、保管された三千人の脳か。メディテック・ライン社の鹿島CEOが突きつけた理不尽な選択に対し、哲也は「どちらかを選ぶのではなく、両方救うのが我々の流儀だ」と高らかに宣言します 。結衣、エレナ、香織の三位一体による限界を超えた並列処理と、家族の元へ帰ろうとする拓海の強い意志が共鳴した瞬間、システムは完全に掌握され、奇跡の逆転劇が幕を開けました 。
激闘の後、哲也は逃げ隠れせず自ら法廷に立ち、「生命は国家からの貸与品ではない」と熱弁を振るいます 。その不器用で人間臭い「ノイズ」は人々の心を動かし、生命倫理法の抜本的な改正を勝ち取りました 。孫たちは海外へ旅立ち、香織は新たな任務に就くために消えていきますが、それぞれの場所で「生命の色」を灯し続ける彼らの絆は、この灰色の都市の中で鮮やかに輝き続けるのです 。
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