3. 世界
「...。」
私は今魔物らしいものと戦闘の末、
__勝ってしまった。
「ふぅ...。」
「いやいやいや。」
これはかなり深刻な事態だということは知っている。
どこにでもいるような普通の(元)令嬢が一撃で、国が頭を抱えている問題を倒してしまったのだから。
「やっぱり、魔法のこと黙っててよかった...。」
私、ただのラリアは物心ついたときから小さな光を手の平からだせる。
もちろん何の役に立ったことはない。炎がでるわけでもなければ、自由に人に当てられるわけでもない。
使い方もさっぱりわからず、屋根裏部屋に閉じ込められたときなどに、明かりの代わりに静かに眺めていた。
正直使わなければ良かったのだけど。
ほこりと会話なんてしたくなかった。
*
魔法は悪用されないように、貴族、平民関係なく、国に申請しなければならない。
しかも、家族や夫婦のような親しい関係でしか明かしてはいけないという暗黙のルールがある。
しかし私は申請してない。
なぜって、私の今の両親は私の両親ではないからだ。
こんなのは言い訳で、あの両親だったら、良くも悪くも利用されるであろう、その道が見えている。
ということで全く伝えてなかった訳だけど...
「やっぱりこれは国に申請...」
黒い塵になっていく魔物を見て思う。
...塵?
ゴソッっと急に森から音がする。
また魔物とか勘弁してほしい。
というかここはたぶん、もう領地の外である。
一応国の領地だけどほぼ放置状態。
いつ何がでてもおかしくない。
さっきのが偶然として考えると今度はーー
「...子ども?」
ボロボロな服を身に纏った、子どもが二人。
確かにそこにいた。




