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プロローグ

さっき、着地した時に捻った右足首が痛い。骨折かも・・・・・

月明かりも届かない陰湿な路地で、ひっそりと息をひそめる。

辺りは静寂に包まれ、街灯と月以外に光源も見当たらない。

人っ子一人見当たらない。何の気配もしない。

たまに遠くで響く銃声と舞い上がる噴煙で、他の生物の存在を確認できる。

隣で、壁に寄り掛かってすやすや眠る少女の手には拳銃が握られている。

そして、彼女の腰のベルトには、サバイバルナイフが刺さっている。

なにより、だらんと放り出した俺の手に乗っているそれも、少女のものと変わりない。

スマートで、コンパクトで、人差し指一つで命を奪える・・・・・・・

俺の右手のそれは、そのものがもつ重みより遥かにズシリと手にのしかかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで質問。

1.この状況はいったい何だろう?

2.ここはどこだろう?

3.この先、俺はいったいどうなるんだろう?


俺は、説明書もなく俺をこんな所へ放り込んだ奴を、思いっきりぶん殴ることを心に誓って目を閉じた。

まあ後日、俺は自分の顔を百万回殴らなくてはならない羽目になる訳だけど、それは全然あとの話だ。


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