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System area  作者: ハイナリミズリ
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オンボロ旅行記

 この世界は大きく3つの星に分かれている。

 1つは月。この星は10の王国に分かれている。

 ここには幾つかその王国のことを記しておこう。


 まずはナール王国。ナール王国は女王マーズが収まる国だ。東地方やや北という微妙な位置にある国だが比較的平和である。

 次にマーム王国。女王がいる事は確かだが他の事は知らん。女王は大変人見知りで王国の視察すらさせてくれなかった為この国の真相は謎である。

 次にカルム王国。陛下は大変強情で「お前のような小汚い旅人なんかにこの国に入る資格はない!」と門前払いを食らってしまった。しくしく。

 他国も同様である。

 予想するに、この星の人は他の星の人間を好まない。

 だが、みんなが皆んなそうとは限らない。皆セイアッドの言いなりじゃ。

 


 いいかい?我が孫よ。忠告だ。セイアッドには気をつけろ。他の王国など葉でもない位に危険だ。この現代でもセイアッドは魔導士を恨んでいる。

 

 王都セイアッド。 

 セイアッドは月という惑星の都といってもいいだろう。

 そこにはセイアッド城という繊細な彫刻が施された巨大な宮殿にメインシンボルとなる大きな噴水と広大なる庭がある事で有名だ。

 きっとこの世界のどこを見て回ってもセイアッド城を知らぬ者は居ないだろう。

 なぜなら、セイアッドはこの世界の頂点に君臨する方だからだ。

 セイアッドの王は大変毅然な方なのだ。

 世界中のあらゆる所から彫刻家を呼び、繊細且つ豪壮な宮殿をたったの2年で造らせた。

 それもトントン拍子で造らせた訳ではない。己の気に入らない彫刻、少しでも欠けてしまっている顔。そんなものがあろう事なら王は広大魔術を使い破壊するのである。挙句の果てには、宮殿が完成するまで眠れないように魔法をかけ三日三晩働かせた。

 ではセイアッドの王に逆らった者は今までどうなったのだろうか?

 それはそれは沢山いた。セイアッドの王に向かって炎を放つ者。氷柱を刺そうとした者。ナイフで寝込みを襲おうとした者。真っ向勝負を挑んでけちょんけちょんにされた者。

 セイアッドの王に挑んだお馬鹿な人は皆死よりも辛い経験をさせられた。

 何をされたかはまだ君には早いからここには書かないよ。

 大きくなったら大図書館の本を見なさい。

 

 でも、例外がある。。セイアッドの王に打ち勝った者が。

 その者達は堕落の愚者と言われている。


 

 おっと誰(・)か(・)が来たようじゃ。この続きの話は死者の書ゆっくりでしよう。

 いいか?孫よ。わしはお前を誰よりも見てきた。自信を持て。幸せになるんだぞ。



------ファーム・フッド

   

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