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AI少女は優しき主に恋をする  作者: アルカナ
4/5

クリスマスの2人

今回は、クリスマスということで書いた話です。

まぁ、まだ今日はクリスマス・イヴですから、ちょっとフライング気味な感じもしますが、楽しんで頂ければ幸いです。

それでは本編をどうぞ!

「マスターマスター!今日は休日ですよ!」

「そうだね。というか、なんか元気だね」

「はい!こんなに気持ちの良い天気ですから!」

 そう言って、雲1つない青空をマスターに見せました。

 そんな私に、マスターは微笑みながらこんな言葉をくれました。

「じゃあ、今日は2人でどこかに出かけようか」

「本当ですか!?」

「本当だよ。ツグミはどこか行きたい所はある?」

「マスターと一緒なら、どこでも良いです!」

「了解。じゃあ、とりあえずその辺を散歩しながら決めようか」

「はい!」

 こうして、私とマスターの休日デートが始まるのでした。

/////////////

「う〜〜ん!本当に良い天気ですね!」

「だね。さすがに冬だから寒いけど、こうやって軽く散歩しているだけでも気分が良い」

 上着のポケットに手を入れながら、マスターは私の隣りでそう呟く。

 こんな風にマスターと2人で歩くのは久しぶりで、私のテンションはいつもより上がっています。

「そうですね!あっ、マスター!喫茶店がありますよ!ちょっと入ってみませんか?」

「そういえば、朝食まだだっけ」

 マスターの言葉にハッとする。

 あまりに嬉しくて、マスターの朝食を作らずに来てしまったなんて…!不覚です!

「…す、すみません。マスターの朝食は、私がしっかり作らなくてはいけなかったのに…」

「まぁ、確かに毎日その調子じゃ困っちゃうけど……でも、今日は休日だし、たまにはこういうのも良いんじゃないか?」

「マスター…」

「ほら、入るよ」

 そう口にして、マスターは私の手を引っ張って喫茶店の中へと入りました。

 マスターの手はとても暖かくて、まるで私を照らす陽光のよう。

「あ、ありがとう…ございます」

「どういたしまして?お礼を言われるようなこと、なんかしたっけ?」

「気にしないでください。私が嬉しいと感じただけですから」

「そうなの?まぁ、それなら良いけど……おっ、店員さんが席を案内してくれるみたいだし、行こっか」

「はい!」

 この手の温もりを、手放してしまうのは勿体無くて、私は席に着いた後も、しばらくマスターの手を握り続けるのでした。

______

____

__

「ふぅ、美味しかった。たまにはこういうのも悪くないね」

「そうですね!私も珍しく食事をしてエネルギーを補給してしまいました」

「そういえば、NEXも食事したり、眠ったりしてエネルギーを補給できるんだっけ……うん?じゃあ、何で普段は一緒にご飯を食べないんだ?」

「それは……私の分まで食費が掛かってしまうと、お財布に響くのではないかと…」

「なるほどね…じゃあ、これからはたまにで良いから一緒に食べよう。3日に1回とか、1週間に1回とかなら問題は無いと思うし」

 どうかな?、そう問いかけるマスターに私は頷きました。

 マスターからの提案、断る理由なんてありません。私としてもマスターと一緒に食卓を囲みたいという気持ちはありましたから。

 マスターと一緒にご飯を食べ、今日あった出来事について語り合ったり…テレビを見て、その感想を言い合ったり……それは、なんて幸福な時間だろうと。

「じゃあ、決定だね!そういえば、今日はクリスマスだっけ…せっかくだし、クリスマスケーキとかも買って行こうか」

「では、チキンも買って行きませんか?」

「良いね。ただ、まだ朝だしチキンを買うには早すぎない?」

「確かにそうですね…では、ケーキだけ買って行きましょうか」

「そうしよう。あ、今日は一緒に食べような!せっかくのクリスマスなんだし」

「はい!楽しみです!さぁ、マスター!早く行きましょう!」

 マスターの手を引き、クリスマス一色に染まっている街の中を歩いていく。

 私はその手の温もりを感じながら、マスターとのクリスマスに心を踊らせるのでした。

といった感じの4話でした。

それでは皆様、メリークリスマス!


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