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第一話「道士と殺人鬼」5

「あまりこういう手は好むところではないが、権威を笠に着る手合いには一番効く」

 そう言うと、懐から十字架を取り出した。

 異様なのは真っ黒に塗られた十字架であり、また上下さかさま、いわゆる逆十字である事だ。

「そ、それは……」

 一瞬にしてマァレイの、それから取り巻きたちの顔色が蒼白となる。

黒服ブラッククロス榊玉兎ギョクト・サカキだ。……さて、早く消えてくれると助かるが」

「ひっ、うひぃっ!」

 マァレイのうろたえぶりは、まともに声も出せない有様で、がたがたと震えていた。

「ああああああ!」

 そのまま奇声を上げながらわき目も振らずに逃げ出していく。取り巻きたちも後を追うように去っていく。

 その場に残されたヴェロニカは呆けた顔を黒服――玉兎に向ける。

「あんた……一体……」

「別に大した話じゃない。奴らよりもっと上の階級というだけだ」

 それより、と続ける。

「切り裂きジャックの正体を知りたいか?」

「え?」

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