どうでもいい、分数の割り算
瑠璃 「瑠璃と」
玻璃 「玻璃の」
瑠璃・玻璃 「「どうでもいい、分数の割り算」」
瑠璃 「司会進行の瑠璃と」
玻璃 「玻璃だよ〜」
瑠璃 「このお話は作者が分数の割り算について考えてみたので、せっかくだから文章を書いてみようという試みです」
玻璃 「作者の自己満足だね、瑠璃ちゃん」
瑠璃 「本当にね、玻璃ちゃん。それでは本題に入ろうと思います」
玻璃 「数式の方はまだしも、実例を出して考えると訳解んないよね〜」
瑠璃 「数式の方の『分母と分子に同じ値を掛けて相殺する』ってのは納得できるのよ」
玻璃 「分数の逆数を掛ける事だね〜」
瑠璃 「だから実例を出す方で考えてみるわね」
玻璃 「思考実験、行っくよ〜」
瑠璃 「先ずは『2÷3』をコップに入った水で考えてみます」
玻璃 「二つのコップいっぱいに水が入ってるよ〜」
瑠璃 「この2杯の水を『三つに』分けてみます」
玻璃 「水が2/3まで入ったコップが一つだね〜」
瑠璃 「これで『2÷3=2/3』となりました」
玻璃 「そして残りは私が美味しく頂きました☆」
瑠璃 「……良いんだけれどね。という訳で『2杯の水を三つに分ける』過程と、『水が2/3杯』という結果が等しくなりました」
玻璃 「『コップが二つ』という事が伏線だったとは、この時の私には思いもよらぬ事だったのでした、まる♪」
瑠璃 「……うん、まぁ、ねぇー」
玻璃 「次はいよいよ本命、行っくよ〜」
瑠璃 「次に『2÷2/3』を同じくコップに入った水で考えてみます」
玻璃 「二つのコップいっぱいに水が入ってるよ〜」
瑠璃 「この2杯の水が『2/3になるように』分けてみます」
玻璃 「う〜、美味しく頂けない」
瑠璃 「そうね、中心がコップではなく水になったからね」
玻璃 「『2÷3=2/3』の時は結果だった『2/3』が、過程になっちゃったから〜〜〜」
瑠璃 「コップ2杯の水の全部が『コップに2/3まで入っている状況』にしないとね」
玻璃 「その為、なんと今ならコップがもう一つ付いて来ます。今すぐ御連絡下さい☆」
瑠璃 「……そうね。これで『2/3まで水が入っているコップ』が三つとなりました」
玻璃 「つまり中心の逆転が起こって、『2÷2/3=3』となってしまったんだよ〜」
瑠璃 「なっ、なんですってーーー!……これで良い?」
玻璃 「うん☆ こうしてコップは三つになりましたとさ。めでたしめでたし」
瑠璃 「でも、なにか狐につままれた気分ね」
玻璃 「この結論になった時、作者もそうだったってさ〜」