5話
台風辛い…
並び建つ家々、笑顔で往来する人々、走る恐竜?みたいな生き物に荷車を付けた車。
壁の中は平和に溢れていた。
「いい街だな~。」
「でしょ?皆が力を合わせて街を支えているから、とてもいい街になってるんだよ。」
「素晴らしいね。」
「でしょ?」
そんなたわいもない会話をラセルさん達としていると、ふと気づいた。
ラセルさん達のステータスも見れたんだから、僕のステータスも見れるんじゃ!?
よし!早速見てみるか!
【鑑定】
ユウシ:
種族・人間(♂)
年齢・17
スキル・無限収納
ギフト・言語翻訳、鑑定、成長、女神の玩具
状態異常・魔封じ
ん?女神の玩具?状態異常??
何だこれ?
【鑑定】
女神の玩具:とてもとても美しい女神様からのプレゼント!
このスキルの所持者は戦闘スキルを取る事が出来なくなる。
我らが女神様からの伝言。
「戦闘スキル使えなくしたから、頑張ってね~。上から見て笑わせてね?うふふ♡」
以上!
魔封じ:目を合わせるだけで虜にしてしまう超絶美女の女神様からのありがたい状態異常。
魔法を使えなくする。
なお、女神様以外にこれを解く事は出来ない。
クソ女神がァァァァ!!!
戦えないじゃん!
死ぬじゃん!
オワタ~
「「ユウシ君!?」」
「え!?どうしたの!?」
「おい!坊主!?」
突然倒れた僕に皆が驚き、僕を支えてくれた。
「あ、ありがとうございます…」
「おい、一体どうしたんだ?かなり焦ったぞ?」
スキルの事はあまり言わない方がいいかもしれないな…
「いや、お金も職も寝床も無いこと思い出したら、目眩がしまして。あはは…」
「何だ…そういう事か…。」
「大丈夫だよ、ユウシ君。ね?皆?」
「「「うん(ああ)。」」」
え?どういう事?
「1週間分のお金は僕達に任せて!あと職は冒険者が良いと思うよ?身元不確かな人でもなれるからね。」
「え!?そんな!街まで案内して貰ったのにお金まで貰うなんて出来ませんよ!」
「いや、遠慮しないで。皆で決めた事なんだから。」
これは、断ったら失礼だよね…
「分かりました。ただし、絶対返しに行きます!」
「うん!その意気だ!じゃあ、冒険者ギルドに行こうか!」
「はい!」
僕らは冒険者ギルドに向かって再度足を向けるのだった。
あ、僕戦闘スキル使えないじゃん!!?
どうやって仕事こなすんだよ!
ユウシは着いた頃にようやく思い出すのであった。
遅くなりもう訳ございません!
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次回は三連休で!