1話 俺って結構恵まれた家に生まれた感じ?
処女作の為、まだまだ文字数も少ないですし面白くないかもしれないですが温かい目で見守ってください。
アドバイスとか言ってもらえればそれも踏まえて面白くしていきたいです。
う、うーん。物凄く薄暗い。あれ?俺って転生したんだよな?なんで薄暗いの?しかもなんか生暖かいし……あ、これあれか、母親のお腹の中か。まさか生まれて直ぐじゃなくてお腹の中からの転生だったとは…、まぁ説明も聞かずに転生したのは俺だからあの神様には怒ったりしないけどね。けど、これからいつまで生まれるまで待てばいいんだ?そんな疑問を抱いた時に俺の視界に少しずつ光が見えてきた。あ、もう生まれる寸前だったのか。それは助かった。本当にあのまま何日、何か月と母親のお腹の中で過ごすはめになると思っていたからな。お、光がものすごく見えてきたぞ。もう生まれたのかな?そう思って呼吸をしようとしたら喉に何か詰まっているっぽく声を出せなかった。
(やばい、これ下手したら死ぬ。誰か早く俺の事助けてくれ。)
そう願っていたら助産師の人っぽい人が俺が泣かないのに疑問を持って、すぐさま俺の喉にある異物を取り除いてくれた。はぁはぁ、生まれた瞬間命の危機に合うとは思わなかったぞ。まぁ、これで元気よく赤ちゃんが生まれた時にする事が出来る。
「おぎゃあおぎゃあ」
「あらあら、とても元気な男の子ですね」
「はぁはぁ、これが私とレインの愛の結晶」
「おつかれさま、よくやったぞ!流石俺の妻だ」
等と俺が生まれたことを助産師の方と母親と父親が喜んでくれていた。どうやら俺はこの世界ではちゃんと両親がいるようだ。前世は俺が生まれた時に母が死んでしまったからな…。今世は俺が生まれて母親が死ななくてよかった。今世は両親を大切にしていきたいな。などと生まれた直後の赤子が思うことではないことを俺は考えていた。
「あなた、男の子ですからあの名前でいいですよね?」
「ああ、あの名前だな。よし、お前は今日からアルマ。アルマ・クレイスだ」
お、俺が変な考え事をしているうちに俺の名前が決まったようだ。アルマ・クレイスか。よし、坂口風馬改め今日からはアルマ・クレイスだ、よろしくな俺の両親よ。 赤子にしては少々いや、とても傲慢な考えをしているとはアルマの両親は思っていもいなかった。
俺が生まれて少しして父が部屋の前で待機していたらしいメイドに「今日からお前はアルマ専属のメイドな」と言っていた。 え?メイド?しかも俺専属?と戸惑ってしまった。どうやら俺が生まれた家はメイドを雇えるほどの財力のある家だったっぽい。俺めちゃくちゃ恵まれてるな~、生まれたときは死にそうだったけど。まぁ、前世みたいにあまり親に甘えず自分の出来る事を積極的にやって生きようかな。
よし、今後の事も決まったし取り合えず、寝るか。俺はそう心の中で言って自分の意識を手放した。
・ ・ ・・・・…んあ。なんだんだ!?体が宙に浮いてるぞ!?俺が驚いておぎゃあおぎゃあ、と声を上げたら俺を持ち上げて宙に浮かした本人が少し戸惑った声で「あらあら、ごめんね?アルマ」と言ってきた。どうやら母が俺がお腹を空かしてるのではないかと心配になって見に来て俺の寝顔が可愛かったからつい、持ち上げてしまったらしいな。はぁ、まぁちょうどお腹もすいていたしお言葉に甘えてお乳を飲ませてもらおう。 前世が思春期の男だからって今世が赤ちゃんなのだから遠慮なく頂くさ。何故転生ものの主人公たちはあんなに躊躇したり下心を出したりするのかがわからない。お乳を飲むのは赤ちゃんが成長するうえで必要なことなのだからおとなしく飲んでおけととても思う。っと、お乳を飲むのに集中するか。んく、んく、と喉を鳴らしながら飲む俺を見て母は微笑んでいた。
(ああ、なんて愛おしいのかしら。もうこのまま赤ちゃんの状態でいてほしいわ。)
と、母が思っているとは知らず俺はお乳を飲みまくった。・・・さて、ご飯も終わったし何しようか?前世ならテレビを見たり、ゲームで遊んでいたりしていたが今は赤ちゃんだし、この世界にそんな物はないだろう。そうだ、赤ちゃんと言えば確か発生をしたりハイハイや立ったりするんだっけ?そうと決まればやることは一つ。 それは・・・筋トレだ!
1日に1話のペースで出して行きたいです。