Sheen01
初投稿ですよろしくおねがいします
トクン...トクン...
弱々しく今にも消えそうな心臓の鼓動が聞こえてくる
「...いやっ...こっちに..こない...でぇ.....」
弱々しく擦れた声で、白銀の腰まで届く髪と金色の目を持つ
12歳くらいの少女が血まみれの姿で、硬いアスファルトの上で呟く
「………」
全身黒一色の服を着てフードを深く被っている一人の男が、
漫画であれば彼の後ろに“ニィ”と効果音の付きそうな顔をして近づいていく
その男の周りには、幾つもの幾何学模様と何かの文字が複雑に交じり合い
魔法陣を作り上げ宙に浮かんで、くるくると回っている。
その陣と男は黒い霧をまとっていて如何にも邪悪な感じがする
男が右手を振り上げ何かぼそぼそと呟く、その瞬間魔法陣から黒い漆黒の矢が
飛び出し白銀の髪の少女に向かって飛んで行く
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「っ!」
俺は大粒の冷や汗を額に浮かべ勢い良く布団ごと起き上がる
「またあの夢か、今週になって何回目だよ...」
そう、悪態をついて俺こと小村 裕貴は再び布団に体を預ける
あ、ちなみに歳は17で高校3年生だ、運動そこそこ勉強もそこそこできる
至って平均的なふつーの高校生である。
外からチュンチュンと鳥の囀りが聞こえてくる
ふと枕元に置いてある時計を見ると午前6時を指していた
「おいおい、まだ6時じゃないか、どうしたもんかな~もう目はさっきの夢の
せいで覚めたしなぁ」
そう言うとそのそのと布団から這いずり出て、一回にあるリビングに向かうため
起き上がる、そこでふと違和感に気がつく
「あれ?なんか声高くないか?後なんか視線が低い...」
そう!声が高いのである!
綺麗に澄んで女の子みたいな声が自分の喉からでてくる
いやいやいや、流石に高校3年にもなったらこんな声は出ないさ
普段の俺の声はもっと低く落ち着いたトーンのはずだ
学校の友達が言ってたから間違いないと思う、多分
そして、もう一つの問題、視線がえらく低いのである
176cmと少し高いくらいの身長だったはずなのだが今は150くらいしか
無いように思える...
ふと視界に部屋のハジに置いてある縦長のシンプルな鏡が映る
そこに写っている人物を見て俺は思わず呟く
「は?」
そこには今週になって何回も夢で見た、血まみれになって地面に倒れていた
少女の姿が写っていたのだっ!




