何かが進展してるが、特に問題無し
ダンジョン作ってばかりだとストーリー部分が全然進まないから、一旦お休み。
読者さん方のダンジョン意見、とても参考になります。
次回はダンジョンですよ。
ストーリーも何とか進めたい。
じゃないと、終わる気がしない……
お宝作製一段落したのでちょっと五階層に転移。
鍛冶屋から出て酒場に向かう。
酒場に入ると、勇者君がデュラさんに背中を踏まれていた。
「何してんだ?」
「盟主殿!これはこの者が私に馴れ馴れしく触れたので、つい」
「あ~デュラさんは人版だと美人だからな」
「び、美人、ですか?」
美人だと思うけど?
てか、なんで顔赤くしてんだ?
まあいいか、勇者一行は酒場に集合してるみたいだな。
全員、リーダーの勇者が叩きのめされてるのに普通に飯食ってる。
何時ものことなのか、反応するだけ無駄と判断したのか、気になるところ。
それはいいとして、カウンター席に座ってミーアに飲み物を注文する。
「コ○・コ○ラ」
「10Gです」
「あ、お金取るの?」
「商売ですから」
俺が作ったのに……これが大人の世界か。
ポケットから10Gを取り出して渡す。
瓶入りのキンキンに冷えたコ○ラを渡された。
コップに入れるのも面倒なので、そのまま飲む。
強めの炭酸で喉を潤しつつ、何故か左隣に座った盗賊に視線を向ける。
「何か?」
「……貴方の視線、どこかで感じたことがある」
俺も貴女のその勘、どこかで感じたことがある。
見てたと言うか?
いやいや、言えるわけがないだろうに。
「その視線が俺だったとして、どうする?」
「……仲良くなりたい。なんとなく、そうした方が良い気がする」
勘の力ってスゲェー
そんなことを考えていたら、盗賊の視線が瓶に釘付けだった。
「……それ、美味しいの?」
「これか?炭酸に慣れてるなら美味いな」
「タンサン?」
「そうだな……ミーア、メロンソーダを」
「5Gです」
「……俺のより安い」
「若い人用ですから」
コ○ラは老いも若いも共通だろうに。
払うけども……
盗賊の前に、透明な緑色のメロンソーダが入ったコップが置かれる。
「これは?」
「微炭酸の甘い飲み物だ」
「そう……いただく」
盗賊はコップに口を付けて一口飲む。
目を見開いて驚いた後、半分ほどをゆっくりと飲んでいく。
一旦コップから口を離し、俺を見る。
「初めて飲んだ」
むしろ初めてじゃなかったら外の危険度が上がるんだが。
俺以外の転生者とか、絶対物理チートだよ。
魔法チートではあるけど、魔法無効化とか持ってる相手だったら死んじゃう。
死ぬ時はせめて、ダンジョンを完成させてから!!
あ、直接名前聞いといた方が良いよな?
ミスって名前言ったら、そう言うのがわかる能力を持ってるってばれるし。
別にばれてもいいんだけど、デュラさんとかが情報隠蔽として消しかねん。
「名前、聞いても?」
「レスティア・イーディアス。勇者はレオン・アッシュベル」
盗賊がそう言い仲間達の方を見ると、仲間達が近寄ってくる。
デュラさんはそれを警戒したのか、何時の間にか傍に立っていた。
「ゼナ・クローチェ。元騎士で今は戦士をしている」
「僕は武闘家でね、ラナ・ファーフェって言うんだよ!」
「ヴィオラよ。魔法使いだけど、貴族だから気安く話しかけるんじゃないわよ」
「僧侶をしております~ミルミミス・レミーと申します~」
勇者一行のクール系っぽい美人、僕っ子っぽい美少女、ツンツンしてそうな美少女、おっとりしてそうな美人の自己紹介である。
名前を覚える気はあまりない。
だって、いちいち覚えてたらキリが無いんだもの。
まあ、最初の方の面子ぐらいは覚える努力はするけど。
「自己紹介どうも。俺はアイリス、魔法使いの様なモノだ」
「何その言い方?馬鹿にしてるの?」
ヴィオラ嬢が目元を吊り上げながら言ってきた。
別に怖くは無いけど、ツンツンされてると鬱陶しいな。
あと、デュラさんは剣に手をかけない、アヤメは隠れて藁人形の準備をしない。
「魔法は使えるが、それが専門じゃないってだけだ。自分の手札はなるべく隠した方が良いと言われてるんでな、詳しく教えるつもりはない。そっちも同じだろ?」
「……フン」
納得したようだ。
これだからツンツン女子は苦手だ。
自分が納得できる理由が無いとすぐに手が出る。
今回の場合は、手が出た瞬間にさようならになりそうだったのが恐ろしい。
「勇者君はどうする?」
「頑丈さは一流なのでな、そのままでも大丈夫だ」
「そう……ところで、なんで勇者君以外女なの?自分から?惚れてんの?」
「ほぅ、見た目と違ってそう言うのに興味があったのか」
クール美人改めゼナ嬢は、俺を仙人か何かだとでも言いたいのか?
お、俺だって女に興奮するし!性欲よりダンジョン完成の方が優先されてるだけだし!女体大好き!……俺のキャラじゃないな。
「私とヴィオラは王命、ティアとラナは依頼で、レミーは啓示だったか?」
「はい~我らが主からの御言葉で、レオン君に付いて行けば万事オッケ~らしいですね~」
「そうか。まあ、しばらくここにいるんなら楽しんでいくと良い。無理して先に進んでも痛い目を見て終るだけだからな」
「は~い!!」
元気が良いな僕っ子。
勇者君と話して無いが、話す必要性が無いからいいか。
コ○ラを飲み干して、酒場から出る。
その際に僕っ子がメロンソーダに興味を示していたので、ミーアに目配せして5Gを置いておいた。
さて、第二十一階層でも創りに行くかな?
ちょっと面白そうなの思い浮かんだし。
パパッと創るかな。
◇◇◇
視点・ソフィア
エリスのアホが八階層で有り金のほとんどを失ってきた。
殺してやろうかと思ったけど、我慢した私偉い。
「いや~当たると思ったんだけどね~」
「……次その話題出したらパーティー解消するから」
「あ~……ホントごめん」
今のままじゃ消耗品が買えないし、十階層にいけないんだけど。
九階層はクリア……するのにどれだけ苦労したか(怒)
それは置いといて、なんとかお金を手に入れないといけないので、アイリスにお金の稼げる依頼を聞きに五階層に来たのだけど、新しくここまで来たパーティーがいた。
この迷宮に入る前に、町で噂になってた勇者一行のようだ。
「ん?おぉ、私等以外にもここまで来れたんだ」
「あ、あぁぁぁ!!【双翼の魔剣】の御二人ですよね!?」
なんか勇者が騒ぎ出した。
勇者はイケメンなんだろうけど、私的にはもっと平凡な感じの方が良いかな?
アイリスから怪しさを抜けば結構この好みかもしれないわ。
「じ、自分は勇者をしているレオン・アッシュベルといいます!!御二人のファンです!!握手してください!!」
「「断る」」
「ですよね~ミーアさん、キツイのください」
「ほどほどにね」
勇者はアルコール度数50%の酔い覚ましと書かれた酒をラミアのミーアから受け取り、一気飲みしてそのまま倒れた。
白目剥いてるけど大丈夫なのかな?
お仲間さん達が何にも反応してないし、大丈夫だよね。
「ミーア、アイリスはどこに?」
「先ほど出て行ったばかりですね。入れ違いになったんじゃないですか?」
「うげ……どうすんのソフィア?お金無いと宿に泊まれなくなっちゃうんだけど。ぶっちゃけ外の宿とかもう泊まりたくないんだけど」
そんなの私だって同じだよ。
誰のせいだと思ってんの?
パーティー解散を本気で考えたい。
そんなことをエリスを睨みながら考えていたら、ミーアがニコニコしながら提案してきた。
「ウチで働く?一日1000Gだけど」
「「お願いします」」
一日1000Gって、滅茶苦茶多いんですけど。
ミーア様素敵♪
「ふむ……噂の【双翼の魔剣】も、この迷宮には勝てなかったと見える」
「僕もここで働きたい!制服可愛い!」
「あ、あれが魔導士ソフィア?……噓よ……」
「イーサさん、イーネさん、追加の注文良いですか?」
「「……どぞ」」
なんて言うか……人が増えてきて強く思うことがあるんだよね。
そう、永住したい。
アイリスに相談してみようかな?
まあとりあえず、エリスとは暮さない、絶対に。
◇◇◇
視点・ホシちゃん
あ~アイリスお兄ちゃんのダンジョン楽しそうだな~
人も増えてきてるし、遊びに行きたいな~
んん?誰かくる?
「久しいな」
「げ~ジジイが現れた~最悪なんですけど~」
「相変わらずか……というか、お主とて見た目は幼子でも儂とそう変わらんじゃろう」
合法ロリの何が悪い!
心は立派な腹黒幼女です!
「うるさいジジイ」
「まったく……む?それが今お主のお気に入りか?」
「関わったら殺す」
「聞いただけじゃろうに……大体少し前のことを憶えておれば、関わろうなどとするわけが無かろう」
「変態トリックスター」
「……あやつは、ほれ、ああいう生き方しかできんから、わかるじゃろ?」
分かりたくねぇです。
早く帰んないかな、こいつ。
私にはアイリスお兄ちゃんの平和維持という大事な役目があるんですけど。
「てか何の様なの?」
「おぉ!そうじゃそうじゃ!出来ればで良いんじゃが、この者達をお主の世界に召喚させてはもらえんか?」
「はぁ?寝言は寝て言ってよね」
「まあまあ、そう言わずに」
そう言って紙束を渡してくるクソジジイ。
眉を顰めながらその紙を見て見ると、人間にしては面白いステータスをしているのが数人いた。
どっかのバカがミスして世界に干渉したせいで、修学旅行中の一クラスを狭間に落としたらしい。
修正するためにもしばらく別の世界に行かせないと、狭間に呑まれるから私の世界に転移したいのだろう。
でも、コッチにメリットが無い。
この人数となると、面倒なのが一人二人紛れているに決まってる。
私の世界を荒す可能性は、全力で排除したい。
いや、世界は別にどうでもいいか、また創ればいいし。
アイリスお兄ちゃんと遊べないのがヤ!
「どうやら乗り気じゃないようじゃの……だが、こちらにも切り札があるんじゃよ。これじゃ!」
「最初から渡しとけよ、耄碌ジジイ……おぉ!この人なら歓迎!大歓迎!!」
「そうかそうか、つまり引き受けてくれるということでよいんじゃな?」
「まあ、この人のおまけとして他も受け入れてあげるよ。感謝しろよボケジジイ」
「もうちょっと見た目通りの喋り方にしてほしいもんじゃな……」
この人がアイリスお兄ちゃんと会うの楽しみだな~
どうなるのかホント楽しみだな~
皆のアイドル!ノーちゃん!
最近妙に忙しいです。
アイリスさんに会いたいです。
でも仕事だから頑張らないとです。
アイリスさんに頭ナデナデして欲しいです。
あぁ、またですか……私もホシちゃんみたいにアイリスさんだけ見ていたいです。
……行きますよ、行きますから、私に話しかけないでください。
うぅ……ホシちゃん、一人でアイリスさんの所行ってないよね?