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ルール違反者の末路を見よ!

初めて主人公の実力が!

雑魚相手だと、こうなりました。

ついでにダンジョンルール変更&追加デス!

ベルセルク(呼び捨てで良いと許可有)がウチのダンジョンに入り浸るようになった。

ベルセルクが来てから三日ほど経ったしだいだ。

今も隣で、ミーアに酒を要求している。


「ラミアの嬢ちゃん!もう一杯!」

「最初から言ってるけど、ウチはツケ禁止ですからね?どうぞ」

「げ……忘れてた」


ジト目でベルセルクを見るミーア。

ベルセルクは俺に助けを求める眼差し。

今外は早朝だから、この人に対抗できるモンスターが存在してないんだけど、気に入られたのか実力行使はしなくなった。

デュラさんとはたまにケンカするけど。

とりあえず、助け舟でも出すか。


「あ~ボスクラスの特訓をしてくれれば、今日の飲み代もチャラでいいよ」

「オッシャ!飲むぞぉぉぉぉぉ!!!」


インプ姉妹?のイーサとイーネが樽に入った酒をベルセルクに渡して、何時もの様に隠れて俺を観察し始める。

偶に鍛冶場にまで来て観察されるんだが、楽しいのか?、

そんなことを考えていたら、一樽の酒が無くなっていた。

相変わらず早いな。


「ウィ~ホントここの酒は美味いな~んじゃま、闘技場の方行ってくるわ。ラミアの嬢ちゃん!また来るぜ~」

「はいはい。またのお越しをお待ちしておりますよ~」


ベルセルクは、ハッハァ!と笑いながら闘技場の方へ向かっていった。

ミーアがため息をしながら、俺のことを上目遣いに見つめる。


「疲れたわ」

「そうか……ご苦労様」

「ご褒美が欲しい」

「……………物でいいか」

「アナタとの一夜」

「…………………………勘弁してくれ」

「私って、そんなに魅力ないかしら……」


ミーアは少しだけ服をずらし、母性的な胸元を惜しげも無く見せつけてくる。

腕を組んで胸を押し上げ、目をうるうるさせながら見上げてくる。

男としてはかなりグッとくる仕草だが、俺はダンジョンの主として酷いことはできない。

てか、一回ヤったら「もう一回!」を無限ループしそうで……

俺、前の世界で未経験だったっけ?

……覚えてないから、どうでもいいか。


「ミーアは十分魅力的だよ」

「なら!」

「でも、ミーアとそういう関係になったら、他の子とも~ってなりそうでさ。節操無しにはなりたかないんでね」

「……」

「というわけで、これで我慢してくれ」


異常に透明なミスリルを加工した指輪。

光に翳すといろいろな色に輝くのだ。


「ぁ……」

「腕輪とかネックレスとか考えたんだけど、それが一番似合いそうだと思って。どう?」

「……ありがとう、ございます」


何故か薬指に嵌めるミーア。

どっちの手かは、御想像にお任せする。

なんとな~く居辛くなったので、さっさと立ち去ることにした。


「じ、じゃあ、俺は鍛冶場の方に行くから……また」

「はい!また来てね♪」


ミーアの笑顔が可愛過ぎる。

酒場を出て、これからどうしようかと考えていたら、侵入者を確認した。


◇◇◇


何時もの様に千里眼で観察を開始する。

剣士2、武闘家2、魔法使い3のメンバーの様だが、何かおかしい。

入口で待機しているのだ。

首を傾げながら見ていると、三時間入口で酒を飲んだりして寛いでいた最初のパーティーに、戦士3、盗賊2、僧侶2が合流した。

流石に眉を顰める。

こいつ等、数の暴力をするつもりか?


「……」


それは、許容できないな。

第一フロアの中央に向かう二組パーティー。

俺はウーちゃんの代わりに転移して、その場に立つ。

やってくる14人。

ちなみに、全員男で、魔法使いが貴族っぽい衣装である。


「ん?先客がいたのか」

「おい、そこのお前!邪魔だから退け!」

「一人で迷宮にいるなんて、バカな奴だな」

「なんだったら、一緒に行こうぜ~」

「あんな弱そうな奴いらねぇよ!」

「違いない!」


前衛職達のギャハハ!と耳障りな笑い声が響く。

はっきり言って、こういう奴等は大っ嫌いだ。

右に行こうとしていることから、お宝だけ取って逃げようとしているのが丸わかりだ。

こういう荒らしみたいな奴等には、さっさとご退場願おう。

後ろにいた僧侶二名に風魔法で空気の玉を口に含ませる。

体内の空気を一瞬で吐き出させ、土魔法で身体が倒れないように固定する。

白目を剥いて痙攣しながら、ダンジョン外に放り出される僧侶二名。

俺の持ち物でも盗もうとしているのか、ニヤニヤしながら俺を見る僧侶の前にいた盗賊二名の頭を火魔法で燃やす。


「「ギャァァァァァ!?」」


仲間達は盗賊のいる後ろに振り返る。

その隙に一番前にいた剣士二名の口と鼻を覆うように、水魔法で水球を作る。

俺が何かしていると思ったのか、武闘家の一人が襲いかかってくる。

闇魔法で俺の影を槍の様に伸ばし、武闘家を串刺しにする。

それに気づいたもう一人の武闘家が声をあげようとしたので、氷魔法で口の中を凍らせる。

残りの六人がやっと俺の方を向いたので、光魔法でカッ!とフラッシュで目を焼く。

どこかの大佐の様に目を抑えて叫ぶ奴等の身体に、雷魔法を叩き込む。

口の中を凍らせた武闘家一人以外は全員ダンジョン外に放り出した。

土魔法で地面を沼化して、残った一人を地面に沈める。

もがいていたが、首だけ出すように地面に埋める。

その前に立って、見下ろす。


「何のために制限を付けたと思う?」

「あ、がぁ……」

「プレイヤー達の戦略や技量を試すためだ。では、なんでお前達は試される前にこうなったと思う」

「ぃが……ぁ……」

「ルールを破ったからだ。ルールは破る為にあるとか言う奴もいるが、ここのルールを破ることは俺がさせない。次やってみろ……白骨化するまでその状態にしてやる。まだ試して無いが、もしかしたら生き返れるかもな。じゃあ、死んでくれ」


水魔法でアルコールを散布し、転移と同時に火魔法を発動。

セーフフロアに戻った。

どうなったのかは、俺の知ったことではない。

死んでれば外だし、生きてれば埋まってる、それだけだ。


「荒しは、面倒だな。どうにかするか」


◇◇◇


入口の看板に注意書きの変更と追加をした。


①・同時最大侵入数7人

②・一フロアには基本一パーティーのみ(一部階層では複数パーティー可)

③・一日経過でダンジョン内アイテム補充

④・一部階層以外で6時間以上滞在した場合、強敵出現

⑤・ダンジョン途中脱出は一部階層及びアイテムで可能


3時間後次パーティー侵入可を変更してやった。

これで荒し対策はバッチリだな。

ついでに書いてなかったことを書いて、入口の魔法陣は一方通行にして、進む以外出来ないようにしてやった。

三階層で進行が止まってる今の段階だと、誰も来なくなりそうで怖いが、一階層のアイテム目当てで来る荒し対策だからしかたがない。

あとは、ダンジョン途中脱出できる魔方陣を所々で作っておかないとな。

……明日考えよう。

今日は、ちょっと疲れたよ。

よし、寝よう。

ノーちゃんのお仕事♪


今日は久しぶりに現世に来ました。

そしたら、あの人と似た感じに死んでしまった人がいたので、ちょっと見てみます。

落ちてきたんじゃなくて、落ちたんですね。

トマトみたいです。

……折角ですし、連れて行っちゃいましょう。

ホシちゃんがあの人のところに行きたがってたみたいだし、その時にどうするか決めましょう!

そうと決まれば、さっそく魂を確保です!


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