偶には休もうと思った。
のんびり回です。
会話しかない感じです。
伏線(笑)もあるよ!
よくよく考えたら、俺休んでないな。
というわけで、今日は休もうと思う。
もちろんダンジョンは平常運転。
酒場で飲むか。
◇◇◇
「ミーア、何か飲ませてくれるか?」
「はい、すぐに用意しますわ」
ミーアが持ってきたのは年代物のワイン。
何でそんなものがあるんだ?
「一日一回元からあった品物を生産してくれるみたいなの。今のところ飲んだりする人がいないから、たくさんあるわ」
「なるほど」
グラスに注がれたワインを一口飲む。
意外とサッパリしていて飲みやすい。
「今日はダンジョン拡張しないの?」
「あぁ、そんなに働いてないが、休日にでもしようかと思ってな。侵入者は普通に来るんだが」
「大変そうね?私は冒険者が来るまで、あの子たちの教育をしておくわ」
ミーアはインプの二人、イーサとイーネの二人を見ながら言った。
俺も二人を見る為に振り返ると、机の下に隠れるつつこちらを見る二人がいた。
何がしたいんだろうか?
「あの二人は何をしてるんだ?」
「アナタにエッチなことさせられるんじゃないかって警戒してるのよ」
「なんでだ?」
「インプはランク②だけど、サキュバスはランク⑤なのよ。だから、インプは簡単に量産できるのよ。そして、インプの種族柄雌のみしか生まれないから、ダンジョン内でのちょうどいい性処理係なのよ。他のダンジョンではそれが当たり前なの。ましてやアナタは結構若い男性でしょ?何時そういう命令されるかって怯えてるのよ」
「……なるほどな」
他のダンジョン経営者か……俺みたいに何時の間にかなってた方なのだろうか?
それとも、元からこの世界でダンジョン経営しているのだろうか?
一回他のダンジョンも行ってみたいな。
俺の所とどの位違うのか、是非とも確認したい。
「ちなみに、私はこんなに自由にさせてくれてるアナタに召喚されて幸せよ?命令させられることも無ければ、飢えたりすることもないし、天国よ。ここ以外じゃ雌なんて雄の性奴隷と変わらないんだから」
溜息を吐きながらそう言うミーアは、上司のセクハラに耐えてるOLのようだった。
そんなOL見たことないけど。
てか、話す内容が生々しいというかなんというか……外に行きたくなくなるな。
「その点で言えば、アナタの命令の一つや二つ私なら何でも聞いちゃうわ♪いろいろと、ね♪あと、私以外も」
流し目で見られる。
非常に居ずらくなってきた。
ミーアから目線を逸らしていたら、リザードマンのリリーとスプリガンのスレインが酒場に入って来た。
「む、主殿か」
「盟主殿!今日も異常はありませんでした!」
「そうか。今日は休みたいから気にしなくていいぞ」
この二人からは、子作り不可宣言と仕事に私情を挟まないプロ意識を語られたからな。
それにしても、二人ともホント美人だな。
……今どうでもいいことだな。
「二人一緒だなんて珍しいわね?」
「あぁ、デュラさんが闘技場を使用していてな、戦える奴等は皆挑みに行っている。アイツ等何時間も戦い続けてるから、今のうちに休憩しておこうと思ってな」
「自分は警備を一段落させたので、休憩しようと思ったらリリーがここにいたので一緒に休もうと思って!」
「そうなの~じゃあ、何か食べるものでも用意するわね」
ミーアは料理もできたのか。
良い嫁になりそうだ。
誰か良い相手を紹介してやりたいが……ラミアに男はいないんだよな。
そのうちなんとかしよう。
「ミーア、俺は鍛冶場に籠るから、何かあったら鍛冶場に来るんだぞ」
「は~い、了解したわ~」
「主殿、偶には闘技場の方へお越しください。主殿と戦いたいという者もおりますので」
「自分とリリーもです!」
「憶えておくよ」
意外とみんな、血に飢えてるんだな。
てか、こっちは一回でも掠ったら死ぬかもしれないんだぞ?
そんなのと戦って何が楽しいのやら……
まあ、そんなことより何か作るかな。
そういえば、なんでミーアは外のこと知ってたんだ?
◇◇◇
アイリスが出て行った後の酒場内での会話。
「……ミーア、何故主殿は夜伽を御命じにならないのだろうか?」
「さぁ?女に興味が無いって言うのだったら良かったんだけど、もしかしたら好みじゃないのかも?私達はどこまでいっても魔物だから」
「でもでも、盟主様って魔物とかで嫌悪感持ってるとかいう感じじゃないよ?」
「主殿の様な優れた御方が相手なら、夜伽も悪くはないのだがな……」
「あら?転生前は男嫌いだったリリーがそんなこと言うなんて、」
「フン、お前こそ前は戦闘狂だっただろうが」
「……ところでさ、盟主様にはいろいろ説明しなくていいの?デュラさんとか盟主様の役に立ちたいからって、凄い話したがってるけど?」
「それは……」
「ん~まだ説明しなくていいかなって。御主人様は別の世界から来たばかりらしいし、私達のことを説明するとパンクしちゃいそうじゃない?」
「なるほど!じゃあ、まだ説明しないで後々ってことね!」
「……そうなるな」
「でも、聞かれたらしっかり答えないといけないわね~二人が来る前にヒント出しちゃったから聞かれるかも♪」
「ミーア何やってんのさ!?」
「お前という奴は……」
という会話があった。
ちなみに、インプ二名は未だに隠れている。
◇◇◇
とある闘技場の覇者。
『この程度か……やはり、能力は落ちても技量はそのままだな。これでは私の訓練にならん。盟主殿を御守りする為にも、もっと力を……』
☆☆☆☆☆
デュラさん
種族:デュラハン
LV0→52
HP16000→37500
MP12500→28300
ATK:4500→7290
VIT:5000→8801
INT:4500→6944(+500)
DEF:3500→4053(+500)
MDF:3500→3800
AGI:6000→10002
DEX:1000→3101
LUK:666
戦闘スキル:闇の魔剣召喚(種類多数)
特殊技能:【物理無効】【闇無効】【光弱点】【闇の羽衣】【顕現】
魔法技能:【闇の極意】
技能:【夜特効】【夜散策】
称号:【闇夜の守護霊】
【闇の羽衣】どこかの魔王が使ってたヤツの劣化版wwwww(笑)
発動後、闇と光魔法以外の魔法を無効化。
【顕現】真の力を解放することができるのだぁぁぁぁぁ!!!
つまり第二形態。
【夜散策】夜中に行動すると経験値ゲット♪
☆☆☆☆☆
デュラさんの足元にはたくさんの屍(死んでません)が転がっていた。
今日もデュラさんはこのダンジョン最強であった。
ノーちゃんの安堵
ずっと心配だったあの人は今日も無事みたいですね。
このまま平穏に過ごせればいいのですけど……
でも、あの人の造ったすごろく、面白かったな~
ホシちゃんとまた行きたいな~