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友情-ユウジョウ-(1)

「おはよっ!(はるか)

「おはよ、(みやび)


遥は満面の笑顔を浮かべる友人を見てにっこり笑った。

そして、苦笑する。

「雅は人気者だよね」

「何が?」

首を傾げる雅は同性の目から見ても可愛らしく、まるで儚い花のようだった。

顔立ちはフランス人形のように整っていて、腰まである茶がかったサラサラした髪を無造作に垂らしている。そんな彼女が学校の男子生徒の注目を集めるのは当然のことと言っていいだろう。

「ほら、廊下。懲りずにまた来てるよ、雅のファン」

「え」

廊下には他クラス、中には他学年の男子が雅を見るために集まっているようだった。

「……」

雅は眉を潜め、そちらを見ようともせず、自分の席に鞄を置く。

遥はそんな雅の様子を黙って見つめる。

「あたしには、遥がいればいい」

他の奴らなんていらない、ぽつりと呟いた言葉を、遥は複雑な思いで受け止める。


―でもね、雅


「ねぇ遥、あとで家に来ない?今日は奏志(そうし)しかいないし、きっと奏志も遥に会いたがってるわ」


―私が一番あなたを裏切ってる



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