「オレをカレーライスにしてくれ」
希望なんて幻想でしかなく
絶望したところで何も生まれず
なす術もなければ
何を成したかったのか
もう覚えていない
戻れない過去に縋って
意味なく今の時間を費やす
実態の伴っていない未来に
なぜにこうも怯えてしまう
寝る前にふと「このまま死んじゃうのか」と
不安に駆られたとしても
何も考えなくてよくなるなら
それはそれで良いことなのか
八方塞がり
こんなことならいっそ
オレをカレーライスにしてくれないか
味付けは、なんでもいい
そうだな
子どもの時はアニメキャラクターがパッケージに描かれてるような
甘口のインスタントカレーにときめいてたもんだから
甘口にでもしてもらおうか
とはいえ
子どもの時にはある程度「大人」に近づいたような気持ちになれるから
中辛のインスタントカレーにも憧れていたから
中辛でもいいかもな
オレをカレーライスにした時は
赤くて甘い福神漬けを
付け合わせとしてのせておいてくれ
オレはカレーライスも大好きだったんだけど
おまけでついてる赤くて甘い福神漬けも
大好きだったんだよな
茶色い方はイヤ
そんなに甘くないから
別に茶色くてもいいけど
とにかくオレがカレーライスになった時は
赤くて甘い福神漬けも
ついでにお皿の横においといてくれ
そういやこないだの汚ねぇ都会にある松屋で
項垂れて意識失っとるアバズレの近くで
カレーライス食わざるを得なかった時は最悪だったな
あの街もともと好きじゃなかったけど
もっと嫌いになったわ
まじ最悪
何見てんだよおめぇ




