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「しるる・プレイング」

奴とは古くからの知り合いだった

どうやって知り合ったかは、思い出せない

奴は頼み上手

どんな面倒ごとも、その類い稀な頼み上手っぷりで

自分でやらずに済んで来た


俺は奴にたまに忠告するんだ

「そのままじゃ自分のためにならないぞ」

だが奴は華麗にかわして

俺にまた新たな頼みごとをするんだ


奴に聞いたことがある

「なんでそんなに頼み上手なの?」

そのあと、奴は得意げに答えた


「俺には独自のメソッド(頼み方)を開発した

この方法で人に頼んだら

百発百中、聞いてもらえる

俺はこの頼み方(メソッド)を"しるる・プレイング"と名付けた

俺はいつかこのアプローチを書籍化して

夢の印税生活を送るつもりだ」


俺は少しだけ気になった

「その方法とやらを、俺にも教えてくれないか?」

しかし奴はアヘ顔とドヤ顔の中間をいく表情を浮かべた


「その頼み方じゃ、誰にも頼みを聞いてもらえないな!

ていうか、お前には教えてやんね!

しるるぷれ!(笑)」


タヒんでくれ

俺は一瞬、そう思ってしまった

もちろん奴とはその後も仲良くしていたが

今となっては全く近況を聞かない

SNSをやっている情報も伝わっていない

奴はいま、どうしているのか


ところで、なんで奴は

中途半端にフランス語を取り入れていたんだろう

ちょっとでもフランスが好きそうな要素、あったっけな

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