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ファンタジーは突然に 軽量版   作者: 皆木 亮
第2章
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第7話

 ミクルちゃんが(うなず)くのを見てから、第二射、掃射(そうしゃ)


「オレ(たち)は別個の情報を持つ存在(そんざい)であるが(ゆえ)にオレとミクルでは保有している情報が(ちが)う事が()る。だから、オレはさっき分からないのが当たり前だと言ったんだ。だが、それならば何故(なぜ)オレたちはワザワザ別個の存在(そんざい)として分かたれなければいけなかったのか? それは奴らの手に決して入ってはならない情報を奴らから守る(ため)に、重要な情報を分散する(ため)なんだ。更に、情報の漏洩(ろうえい)を最小限に(おさ)える(ため)、オレ(たち)にはアルマティファンの(よう)な攻撃を受けた(さい)に、一時的に大部分の記憶を(おさ)えるリミッター機能が()るんだ。さっきミクルに会って直ぐの時に、オレの受け答えが安定していなかったのも、ミクルの呼び方が普段と(ちが)っていたのもそのせいだ。だが、オレ達は、この状態に(おちい)っても、相方(あいかた)の情報を視聴(しちょう)認識(にんしき)する事で記憶を回復し、デュラキュティルをエンゲージ可能領域まで高める事が出来(でき)る。だから今、ミクルと接触(せっしょく)し、ミクルのデータを視聴認識する事で、少しずつ回復し、オレは現在の状態に(いた)っているんだ。だけど、デュラキュティルが足りないのは変わらない。(さら)にミクルのデータに触れて記憶を回復させ、デュラキュティルを高める事が必要なんだ。そういうワケで、ミクルのデータをもっと教えてくれないか?」





 自分でも『え、そうだったのか⁉』と思う都合の()満載(まんさい)(おく)即席(そくせき)の説明。


 (おのれ)口車(くちぐるま)の回転の速さに我ながら感心する。





 さぁ、現在のオレの戦力で出来(でき)うる最大の攻撃だ!


 ミクルちゃんの反応や如何(いか)に⁉





「えと…データってどんな事を話したら()いのかな? ミクルのアリケルトサバディーのクラウスマイン()とかを話せば()いの?」



 母さん! この()の反応は素晴らしいです!


 見事に意味が()かりません‼





 だが…ミサイルの方向(ほうこう)修正(しゅうせい)はオレのさっきの攻撃の()()容易(ようい)になっている。


 多少の妨害(ぼうがい)電波(でんぱ)でオレを止められると思うなよ!





「いや、そんな重要な事じゃなくて()いんだ。例えばミクルのフルネームとかスリーサイズや住所や電話番号とかの身近な話で()いんだ。」


「ふむふむ…なるほど…じゃあ言うね。ミクルのフルネームはミクリアール=ランドボルグ=アルメツァリーネ=イクシオ=サトゥルマディガンで、スリーサイズは上からクラネルトベス・バドゥルハトゥム・クラネルトメヌムスで…」


「待った! 待った‼ 待った‼」


 それは何処(どこ)の星の住人の名前と数値(すうち)単位(たんい)ですかと⁉





 全く予想していなかった攻撃では無かったが、この破壊力は予測値(よそくち)(はる)かに上回っているぞ⁉


 しかも一発が対戦車(たいせんしゃ)ライフル()みの威力(いりょく)でありながら突撃(とつげき)銃並(じゅうな)みのこの速射性(そくしゃせい)


 二つが(あい)まって恐るべき(せい)圧力(あつりょく)()しております!





 修正(しゅうせい)! 修正(しゅうせい)する‼


 もう、これが(わか)さかってくらいに修正(しゅうせい)するぞ‼

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