表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジーは突然に 軽量版   作者: 皆木 亮
第2章
6/16

第6話

 二人で缶を片手にホッと一息つきながら流れ行く人波を(なが)めること数分。



 ミクルちゃんは、まろやかで優しいミルクティーに(のど)(うるお)した事によって、オレの見た感じじゃ本人もまろやかになってきた(よう)に思う。





 バトル第一フェイズでは怒涛(どとう)先制(せんせい)攻撃(こうげき)優勢(ゆうせい)(こま)を運んだが、まだまだ相手の戦力は未知数。どんな隠し兵器が飛び出すか分かったものじゃない。



 まずは相手の性能を把握(はあく)する事が先決だ。


 さぁ、弛緩(しかん)した空気を震わす第二フェイズの開幕だ!





「もう一息つけたか、ミクル?」


「うん、(のど)(やわ)らかくなった感じ。」


 その言葉通り、ミクルちゃんの表情も、先程(さきほど)撃墜(げきつい)寸前(すんぜん)の時より、随分(ずいぶん)(やわ)らかくなった(よう)に見える。





「良し、じゃあさっきの続きをするぞ?」


「う…うん…。」


 コクリと(うなず)くミクルちゃん。


 その表情は、さっきと打って変わって、とても明るい。





 よし、では、片瀬少尉! ”恋愛(ラブ)戦争(ウォーズ)”、第二フェイズ、第一射…発射‼


「まず、分からないのが当たり前とオレは言ったが、それはさっきの問いに対しての言葉じゃない。さっきの問い自体の答えはそれまでのオレの言葉の中に答えがちゃんと(ふく)まれていたんだ。オレはさっきこう言ったはずだ。『全ての情報を共有する存在(そんざい)など、二つに分ける必要がそもそも無い。そんなモノは一個の存在(そんざい)事足(ことた)りる』と。つまりだ、オレとミクルは別個の情報を持つ存在(そんざい)()るが(ゆえ)に二つに()かたれているんだ。ここまでは()いか?」





 即席(そくせき)の、オレの無茶苦茶(むちゃくちゃ)な説明に、


「う…うん…(なん)となく…。」


 この()理解(りかい)(しめ)しましたよ、(おく)さんッ⁉





 だが、それを、オレは、全面的に『()し』とする!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ