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ファンタジーは突然に 軽量版   作者: 皆木 亮
第1章
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第2話

 しかし、参ったなぁ…”入隊()した()ばかり(の少)()新兵(い子)”だと恐がるだろうって事で、今回は”軍曹()クラス()()叩き上げ()()兵隊(女の)さん()”をターゲットにしたんだが…。



 やれやれ…逆に経験が豊富過(ほうふす)ぎて、こっちの戦力をあっさり把握(はあく)された挙句(あげく)、一撃で急所にズドンとは……。





「さぁて、撤収(てっしゅう)撤収(てっしゅう)対戦相手(たいせんあいて)()ないのに、こんな”(ラブオーラ)()臭い(満載)()煙る(デート)戦場(スポット)”で、いつまでも一人で滑空(かっくう)していたら領空(りょうくう)侵犯(しんぱん)迎撃(げいげき)されちゃいますよと。」





 とりあえず気持ちを切り替える努力をしてみる。



 ヤケで(あら)たな対戦相手(たいせんあいて)を事前の戦力調査もせずに(むか)えて見ても敗戦は(まぬが)れない事は幾多(いくた)の戦場で証明済み。





 ”基地(自宅)”に帰還(きかん)する気にもなれず、ブラブラと繁華街(はんかがい)まで”自前(二本)()エンジン()()噴かす(歩く)”。



 (さき)ほどの対戦相手へ照準(しょうじゅん)(しぼ)って”弾丸(告白)”を(はな)(ため)に夕方を待ってアクションをしたお(かげ)で、燃料(ねんりょう)が少ないのだ。



 ”ハイオク(高級店)”等は求めないが、”レギュラー(ジャンクフード)”くらいは”タンク(胃袋)”に()めないとやってられない。





 目当ての『小さな御子(おこ)(さま)が間近で見たらトラウマになりそうな、笑顔がステキなピエロ』をマスコットにしている、(あじ)()(かく)安価(あんか)さには定評(ていひょう)のある店が二〇〇メートルくらい先に見えてきた。



 今日の戦闘に勝利できた(あかつき)には”(フラ)(ンス)()()”をフルコースで持って来させるつもりでいたので、持つ物は持っている。



 敗戦の痛みを(やわ)らげる(ため)にも、ここでフルコースでも頼んで見るかな。





 普段なら、ここの一番安いメニューを一ダース頼んで明日のエサも確保ってな感じだが。


 いや、本当に、ここで一番安いメニューを一ダースも頼んだら不気味この上ないか。


 ”営業用(スマ)メニュー(イル)”を(たずさ)えた店員さん十二人に囲まれるんだもんな。


 想像しただけで背筋が寒くなりますよと。

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