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女子高生、サラリーマンを拾う  作者: Crosis


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頭では分かっているからこそもどかしい

 しかしこの、毎回小説に感想をくれる人は誰なのだろうか? 毎回小説を褒めてくれるし、俺の事も気遣ってくれる上に、今まで小説を待ってくれていただけではなく、ツブヤイターまで待ってくれているというのである。


 きっと、良い人なのだろう。


 そして、その様な人を今まで待たせて小説から離れていたのだという事実を知り、少しばかりの罪悪感を覚える。


 そう思うと、この人の為にもツブヤイターへ復帰しても良いのかもと思えてくる。


 当然その際はアカウントを新しく作り直してという形にはなるとは思うのだが。


 それに、今俺が、俺の事を待っていてくれた人達に返せる事と言えば小説を更新する事は勿論の事、ツブヤイターの復帰くらいはしてあげても良いのではないかと思えてくる。


「しかし、ツブヤイターか……」


 別に、自分の現在の行動や写真をアップしなければ良いだけの話であるし、そもそもアカウントを変えてサブ垢を使えば元嫁の事をそこまで恐れる心配はないのではないか? とは思うものの、元嫁には当然俺と元嫁共通の友人もいるのである。


 そいつらが俺の小説アカウントが動き始めている事がバレるのも時間の問題であろうし、その場合は当然新たにいる作ったアカウントもバレてしまうわけで。


 その事を考えれば、むしろ新しいアカウントを作る意味があるのかとすらも思う。


 そして最初に戻り堂々巡り、というのをここ数日繰り返しているわけで。


 ぶっちゃけた話をするならば、いつか近い将来元嫁とは対決しなければならないという事も理解しているのでいつまでも逃げていい話ではない事くらい分かっている。


 分かってはいるのだが、怖いものは怖いのである。


 正直、ずっと朝霧さんのところで引きこもっていたいとすら思っているのだが、当然そんな訳にはいかない事も理解している。


 朝霧さんには朝霧さんのプライベートがあり、今は彼氏はいないとはいっていたものの、あれ程できた女性であるのならば彼氏などすぐに作ることもできるであろう。


 今は俺のことを思って作っていないだけなのかもしれないし、実際そうであろうが、それを良しとして朝霧さんへ寄生するのは俺自身が許さない。


 だからこそ今俺は一日でも早く朝霧さんの元から巣立て行けるようにリハビリをしているのだ。


 でなければリハビリなどする必要は無い。


 頭では分かっている。


 しかし心がそれに追いついてこないのが今の現状であり、頭では分かっているからこそもどかしいと思ってしまうのである。

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