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女の人が出ていったのを確認しベッドから降りる。
高級なカーペットなのかふわふわで触り心地がいい。
部屋は白を基調としていて金色の彫刻が掘ってありいかにもお金持ちな家という感じだ。
きょろきょろとしているとあるものに目が行く。
……ノート?
近づきノートを手に取る
デザインはお洒落で品のあるものだ。
「日記……?」
ノートの表紙には綺麗な文字で日記と書いてある。
その下にはこのノートの持ち主である人の名前が書いてあった。
「城ケ崎……璃唯奈?」
なんかどっかで聞いたことのある……。
いや、さっきその名前で呼ばれたけれどそれ以外で。
「とりあえず読んでみようかな。」
………………。
感想は、うん、まあ、ただの自己中お嬢様って感じ。
自分可愛い可愛いって感じ。
なんか前友達がやってた乙女ゲームの悪役お嬢様と似て……。
ん? 一緒?
確かその子の名前も城ケ崎璃唯奈だった……。
そういえばあの女の人も見たことある。
「ということはもしかしてその乙女ゲームの悪役令嬢になっちゃったってこと……?」
信じたくないけどこんな偶然はありえないよ。
つまり私はこれから城ケ崎璃唯奈として生きるってこと?
確かその乙女ゲームでは悪役令嬢って最後は悲惨な結末になっちゃっうんだっけ。
みんなから嫌われて……。
無理、そんな未来ごめんだ。
「そんな未来変えてやる!」