「小説家になろう」という場所は、どんな場所だろう?
2018/7/9 誤字修正
まず、感想欄について考える前に、自分の考えを少し述べますと、正直に言って、批判めいた感想は、どちらかといえばあまり欲しくないと思っています。
私は、つい二年ほど前に、ちょっとした好奇心かな? なろうの他の作品を見て、もしかしたら自分も小説を書けるかも知れない、そんな気持ちで執筆を始めました。
プロになるつもりなんか無くて、ただ、いつか形にしてみたい、そんな話が自分の中にあったので、ちょっと挑戦してみようかと、書き始めた訳です。
今でははっきりと、自分の趣味の一つになっていると言えます。……まあ、まだ二年程度ですが。
プロになるつもりもない、趣味で書いているだけ、だから自分の好きなように書けばいいし、自分の好きなように書かなくてはいけない。そんな風に思っています。
まあ、上手く書けるようになりたいとも思いますが、そのために、誰かに指導されたいとは思っていない、そんな感じでしょうか。
この「小説家になろう」というサイトは、自分にとっては、趣味で書く人もたくさんいて、そんな人も作品を投稿しても良い、そんな場所だと思っています。
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トップページに、「初めての方へ」「作者の方へ」「読者の方へ」というページへのリンクがあります。このページで、「小説家になろう」というサイトがどんなサイトか、運営が色々と説明しています。他の方も、このサイトを利用する以上、一度は読まれているのではないかと思います。
その中の「作者の方へ」ページに、以下の記述があります。
『文章が苦手な人が書いた作品(最低限理解可能であれば上手・下手は問いません)
利用規約に違反していなければ、原則として作品の内容で掲載拒否は致しません。』
規約に違反しない、理解可能な文章であれば、どんな小説を投稿してもいいと、そう書いてあります。それは、どんな初心者でも、ここに小説を投稿して活動してもいい、そんな意味ではないでしょうか。
実際、なろうには、様々な人がいます。ネットにあまり強くない人もいれば、学生さんもいます。もしかしたらスマホを手にしたばかりの小学生だっているかも知れません。
ここは、そういった、いろんな人たちが活動する場所です。その中で活動する以上、一人でも多くの人が小説を楽しめるよう、気を配りながら活動をする必要があると思います。
実際、マニュアル「感想について」のページを読むと、以下のように書かれています。
『感想を書く際はマナーを守って自由にお書きください。』
マナーって何でしょう。Wikipediaには、マナーとは、社会の中で人間が気持ち良く生活していくための知恵であり、「他者を気遣う」という気持ちを所作として形式化し、わかりやすくしたものと、そう記載されています。
小説家になろうという場所は、誰もが活動することができる場所です。小説を書きたいという目的の人と、小説を読みたいという目的の人が集まって、日々活動をしている、そんな場所ですね。
なろうは、多くの人たちが集まって、一つの社会を形成しています。その中で活動している「読者」と「作者」が、共に「気持ち良く」活動するためには、「他者を気遣う」必要があるわけです。
ただ、単に「他人を気遣いなさい」と言われても、全員が無秩序に行動していたら、気遣いも何もあったものではありません。ここにはどんな人がいて、どんな活動をしているか、そういったことを考えて、初めて、「他人を気遣う」ことが出来るのではないでしょか。
では、ここにいる人たちは、どんな考えの元に活動しているのでしょう?
当然、作者は、小説を執筆して読んでほしい、読者は誰かが執筆した作品を読みたいと思って活動していると思います。
ですがもう一つ、作者と交流するのを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
執筆や読書を楽しみながら、時により良い作品にするために意見を交換することも視野にいれて、感想やコメントを残す、そんな活動をしている人も多いと思います。
「感想について」のページに書かれていることは、その、「より良い作品にするため」に交流をする、そのためのマナーについて書かれているのだと思います。
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ここには様々な人がいます。私にとって、「小説家になろう」というサイトは、その様々な人と交流をはかりながら、共に作品を楽しみ、同時に、作品の向上を目指して意見を交換する、そんなサイトです。
そして、感想欄というのは、その様々な人と交流する場所であり、同時に、様々な人が見る場所でもあります。そういった場所である以上、作者としては、嫌な雰囲気にはしたくありません。
書き込む時には見る人のことを考え、気を配りながら、作品をより良くするために、作者と読者が意見を交換しあう。
初心者も熟練者も分け隔てなく、作品と、それを元にした交流を楽しめる。「小説家になろう」というサイトはそんな場所であってほしいなと、そんな風に思います。