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一話 女なんかと関わらないほうがいい

影とは物体が光に反射されてできるもの、だった筈、そして影とはその物の対象物と同じ動きをする物である


「っいってぇ…」



「調子に乗ってんじゃねえよ、私に呼び出されて告白でもされると思ったぁ?残念でした、私に告白されるなんてそんな事絶対ないから!きゃはははははは!」



「お前みてぇないつも一人でいるがり勉野郎なんかに告白するほどバカじゃねぇっての!だはははは!」



「いや、がり勉以前の問題だろ!こんな事呼び出されたら普通怪しいって思うでしょ?きゃはは!」



「れのあに呼び出されて調子に乗っちゃった??んん~??お~い、聞いてるか~?」


その不良五人組に呼びだれてはボコボコにされたのは永瀬京ながせけいだった、京はこの不良達の丁度真ん中にいるこの八方美人クソ女に呼び出され校舎裏に行った、ちなみにだが京はがり勉なんかじゃなくただただ物静かな普通の男子生徒だ


「っ・・・知るかよ…そこのクソ女に呼び出されてみればこの有様だ…はぁ~ぁ…お前みたいな周りに愛想ふりまいて嫌われるのが怖くて毎日毎日このクソみてぇな蛆虫な連中と吊るんで、何が楽しいのか俺にはわからないね~…しかも挙句には男を使ってボコボコにしねぇと何もできねぇくせによ!!」


京はそう言っては立ち上がり思いっきり足に力を入れては目の前にいる女に向かって腰の入ったアッパーを思いきり食らわした、初めて殴った事により京は拳にとてつもない痛みが走る一方で丸腰のまま食らった女、このれのあとかいう女は地面に腰を打ち付けてはビクビクと震わせては京を睨み付けていた


「っ!!こ、こいつ、お、女に手出しやがったぞ!!?」


「!!っこの!!がり勉野郎がッ!!」


隣にいた女はゲテモノ顔を浮かべては下品な声を出し叫んだ、そしてその隣にいた男はこの女の彼氏だったのか怒り狂っては京をボコボコに何発も殴った、殴って殴って殴って殴って、そして最後の一撃を喰らい京は意識を手放した


「はぁはぁはぁ!!」


「っお、おい!!早くれのあを保健室に運ぶぞ!!口から泡吹いてやばええよ!!」


「はぁ!!?そんな女ほっとけよ!!それより早く逃げようぜ!!教師に見つかったら俺達退学だ!!」


その事に慌てる男二人に女一人、そして最終的に女、れのあとかいう女は放置され、そして京も放置されたのだった、そしてそれから数時間経った頃の事



「・・・ぁ?」


先ほどまであった太陽は消え、変わりに夕日が差し込んできていた、そして目を覚ました京は起き上がった、それと同時に顔からは地味に痛い、打撲のような痛みが走った


「・・・ん?」


頭抑えては地面を見ているとふと自分の影が動いた、そんな気がした、先ほど何発も殴られたせいで幻覚を見ているのかもしれないと思い見てみぬふりをした、そう判断しては地面に転がっている鞄を取り、帰ろうとしたところだった


「…けて…」


「・・・あんた、まだいたのか」


足首を捕まれたかと思いきや見て見ると息を荒らし、顔を真っ青にしては助けを呼んできた、目も虚ろになっており八方美人な、皆からは可愛い、美人だと言われていたその顔も今ではただの亡霊のようなホラーな顔でしかない


「・・・ほんと、惨めなやつだな、こんな事せずに普通に暮らして普通に彼氏でも作ってればこんな目に合わずに済んだのにさ、本当哀れでバカでしかねえよお前、お仲間である人間もとんずらこいて消えてるしよ、お前頭大丈夫?」


京はゴミを見るかのような目で地面にうつ伏せで倒れている女にしゃがみ込んではそういった


「…今…なら…とく、べつにぃ…彼女、に、なってあげるからぁ…助けてぇ…うっぇ…」


そんなひどい状態になっていても自分のプライドは絶対なのかそんなふざけたような、バカな事を言った



「・・・俺、お前みてぇな女すっげえ大っ嫌いだわ、何考えてんのかわからねえしこんな酷い状況の中でもプライドを守れてんのが不思議で仕方ねえよ…まぁ、俺にとってお前は不愉快でしかねえからお前のそのくっだらねえプライド壊してあげるよ」


京はそう言っては右足を振り上げては、女の顔面にサッカーボールを蹴るかのように放った、直後耳を劈くような悲鳴が聞こえたがその直後に女の叫び声が止まった


「うるせぇんだよ、黙ってろよ、後な今後一切俺に関わろうとすんなよ?関わろうしたらこの事教師に言ってお前退学にさせてもらうからな、覚悟しとけよ」


顔面を地面に打ち付けられ気絶している女に対し京は急いで学校を出て行った、学校を出る時はすっかり暗くになっていた



「あ~、やばいなぁ…これ下手したら俺が退学、または停学じゃねぇか…」


痛い部分をそう思いながら歩いていた京は横から来ていた車に気づかずに吹き飛ばされた、激痛と共に体を吹き飛ばされていく京、だがそれと同時に今日で何回痛い目に合わねえといけねぇんだ、そう思った、そしてそれと同時に死んだ、そう思った


「・・・?なんだ…?なんで、痛くないんだ…?」


遠くからは人が見ていたのか悲鳴、そしてサイレンの音が次々と聞こえてくる、そしてひかれた筈なのにどこも怪我をしていない、それどころか先ほどまで怪我をしていた顔の痛みもなくなっていた、そして不思議に思っていると手を何かに捕まれた


「っ!!?」


捕まれた方を見てみると得体の知れない真っ黒い人間のようなものがいたのだった



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