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怪人視点の英雄譚  作者: 悪の組織の下級書記
6/31

跳躍力

高く跳ぶこと好きだった

少しでも高く、誰より高く

それが願いで、それが望みで

それだけが生き甲斐だった


トランポリンのバネに跳ねられ

上昇していく瞬間の高揚感

頂点に達した時の浮遊感

失速がもたらす悲壮感


まるで芸術を一瞬で作り

一瞬で堪能し、一瞬で壊す様な

そんな感動を楽しめる

跳ぶという行為が大好きだった


そんな私に聞いたら

こう答えるに決まってるだろう?

「高く跳びたい、高く」




身構える英雄は翼をもがれ

白い体が赤く染まっていた

「不粋な羽だね、まったく」


憮然顔の怪人は表情の通り

不機嫌な口調で英雄に言った

「まるで虫みたいに飛び回って」


実に不愉快だ、と怒りを混じらせ

眼前の英雄に敵意を強める

「無様に地べたを這いずり回るが良いさ」


そう台詞を残し、蛙の怪人は

高く跳び、英雄に向かって墜ちていく



トランポリンって体力使いますよね

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