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怪人視点の英雄譚  作者: 悪の組織の下級書記
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医学の力

私は生前医者だった

生前といっても、今も意識はあるし

五体満足に活動しているので

少し意味は変わってくるだろうか?


とりあえずは死を目の当たりにして

怪人になる前の話になる

私は医者だった


正確には軍医なので、仕事は過酷だ

人手不足と戦線の拡大に伴い

私は前線に飛ばされた


運悪く前線に飛ばされ

運悪く砲撃に見舞われ

運悪く死んでしまった


すると意識は無い…筈なのだが

暗黒と静寂世界の彼方から

声が聞こえてきた、

(力が欲しいか、と)


欲しい力等無かったが

とりあえず答えてみたんだ

「もう少し、人を救いたかった」とね




激しい戦いの後に

白衣に黒い十字の紋章のついた衣装の怪人は

倒れる英雄に向かってこう言った

「君達の弱さは病気だね」


患者に話す様に

柔らかい口調で話怪人は

何処か楽しげに見受けられる

「お薬を出しておこうか」


勝利の感動に喜ぶのでは無く

その一言々に悦る様に

「敗北って苦いお薬をね」


英雄のベルトを砕いて

立ち去る白衣の怪人は

とても楽しそうだった


お医者様って凄いですよね

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