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怪人視点の英雄譚  作者: 悪の組織の下級書記
18/31

飛んで、跳んで、翔んで

子供でも解る簡単な事だ

高い所から物が落ちたらどうなるか?

壊れたり、砕けたりする

高さや重さ、空気抵抗の関係もあるが

だいたいは潰れてしまうだろう


単純で明解な物理法則は

化物だろうと何だろうと逆らえない

高い所から落ちたら死ぬ、当たり前だ


しかしそれでも跳ぶのをやめれない

跳ぶという行為に魅せられて

地上にいるのが苦痛な程に依存してしまっている


落ちたら死ぬ、そんな恐怖と

飛び上がって行く時に感じる昇天の様な快感

もう私は、跳ぶのをやめれないだろう




「君にも解るかい?この快感が」

そう言いながら跳躍する蛙の怪人は

化物を抱き抱えながら上昇していく

加速が緩んでいき、頂点で一瞬静止し

また落ちていくその瞬間に化物を手放す

残酷で確実で容易い処刑方法で

次から次に化物を空に連れ去る彼は

実に楽しそうに飛び回っている


地上に降り立つついでに

倒れる英雄に襲いかかろうとする化物を

蹴りというか着地というか足蹴にして打ち倒す


突然空から降ってきた怪人に危機を救われ

驚き戸惑う英雄に対して、蛙の怪人はこう言った

「今の着地は何点ぐらいかな?」

ひろし、円

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