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怪人視点の英雄譚  作者: 悪の組織の下級書記
11/31

戦う理由

始まりは只の偶然だった

英雄を造る為の施設が事故を起こし

不完全な未調整体が暴走し、記録から消された


しかし未調整体は消えた訳では無かった

時を待ち、期を待ち、そして現れた

自分達を醜い化け物に変えた者達を葬る為に






空に亀裂が入りぽっかりと穴が開いた

穴を起点に雲が渦巻き、天気予報で見る

台風の目が突然現れたようだ


人々が口を開け空を眺めていると

穴の中心から無数の化物が姿を見せる

顔らしい顔も無い、パニック映画のものを連想させる

化物は地上に降りると

無差別に人を襲い始めた


そんな化物達を倒す為に

英雄達は立ち上がり

街と人を救うべく戦った


無尽蔵に現れる化物を倒し続ける彼等は

疲労の限界を超え、気力を消費し戦った

しかしついには疲れ果て、一人、また一人と

化物によって倒されていく




困憊(こんぱい)し絶望の二文字が頭をよぎった時

目の前の化物が絶命し一人の英雄は命を拾った

かん高い声をあげる化物は

何者かが攻撃した背中の傷を見せ倒れる


誰か助けてくれたのかと

辺りを見渡すと、何処からか声が聞こえてきた

(何をしている、英雄共)っと


だんだん近付いて来る声はこう続ける

(それがお前達の全力か?それが正義か?)

回りの戦友達を見ると

彼等の戦っていた化物も倒れている


「そんな脆弱な正義の英雄共は」

突然真後から声が聞こえ、振り返ったそこには

今まで英雄(かれら)(ほふ)ってきた怪人達が居た


真紅の怪人は英雄に向かい、哀れむ様に言い放った

「そこで俺達が平和を護るのを、指を加えて見ているが良い、無様な英雄共よ」

悪には悪の

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