最後のティータイム
うさみみと初代のティータイムに二代目乱入。
次はどこへ?
うさみみと老人が、カップを傾けている。
優雅なガーデンアフタヌーンティー。
――のように見える。
「勇者様が、ドラゴンの逆鱗を拾ってきたらしいですよ」
「ほう。やるなあ、あいつ」
なんとも平和な光景である。
「は?」
そこへ、一人の男が現れる。
「おう、久しぶりだな」
老人が声をかける。
「は?……なんで?帰ったんじゃ?」
男は、理解が追いついていない顔をしている。
「帰るなんて、言った覚えはないぞ」
老人は、ニヤニヤと笑う。
「だって……勇者の証が……よろしくって……」
呆然としたまま、言う。
すると、老人が爆笑した。
「ああ、あれな!お前があまりに良い顔するから、ついな!」
「もう、そういうことするからー。 この人、勇者の証を手放せば帰れるって信じちゃったんですよ」
うさみみが、軽くため息をつく。
――誰のせいだ。
「はは、悪い悪い。お前も一杯どうだ?」
席を示される。
男は、黙って腰を下ろし、差し出された紅茶に手をつける。
一口。
「ぶっ……!」
盛大に吐き出した。
「はっ!?なんだ、これ!?まっず!!」
老人は、腹を抱えて笑っている。
「も、もう、あんたになんて、絶対に関わらないからな!!」
立ち上がり、そのまま駆け出す。
――が、
数歩進んで、立ち止まる。
振り返る。
うさみみが、静かにこちらを見ている。
「こちらです」
男は、何も言わず、顔をしかめる。
そして、
また、歩き出した。
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