表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花仕舞師  作者: RISING SUN
プロローグ
2/252

2話

 現代(いま)を生きる、駆け出していった姉妹たちの時代よりもそれは遥か遠い昔──。


 厳粛な舞が今、幕引きをしようとしている。大切な妹のために舞う。様々な感情を押し殺し舞う、花霊々(はなたまがら)の舞は命を削る思いだった。


「姉さま……かたじけのうございまする。(きよ)は、花仕舞師にてあらせられる姉さまの妹として、まこと、面目(めんぼく)に存じておりました。ただ……叶いますれば、われも……姉さまの如く……花仕舞師となりたうございました……姉さまのように舞いたい……それだけが唯一の心残り……」

 清の目元に一筋流れる、か弱き光。

 最後まで笑みを浮かべていた清が最後の瞬間に溢した、生への未練と、姉のようになりたかったという儚い夢。


 姉の宿静(やどりやしず)が聞いた妹、清の愛情こもる(つい)(ことば)だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ