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ガキ大将たけしとオマセなガキえりか

天使が言う、幸せになるとは、具体的に何をすればいいんだろうとあれから数日考えたが。答えは出ない。

まあひとまずは雪ちゃんと付き合うこれを目標にしていけばいい。

彼女が出来るなんて彼女いない歴年齢の俺からしたらかなりの幸せの出来事だしな。


「どうしたの?」


隣の弥生が心配そうに顔をのぞきこんでくる。そんな難しい顔をしてたか。生まれ直したとは言え、中身は大人だ。幼女に気を使われるのは正直複雑だ。


「大丈夫だよ。ありがと」


あれから幼稚園に入った俺だが

有名学校のエスカレーターの幼稚園というわけではないので、

授業の内容は主に礼儀作法や箸の使い方などが一般的だ。


このような授業も退屈すると思ったが、正直箸の使い方など前世の俺はクロスしてて正しい持ち方ではなかったし、こういう生活習慣から直せるのは都合が良かった。両親がいくら言っても食えればいいという考えだったからな。

特にニートだったので困ることもなかったのだが、例えば営業などに勤めて、接待などに行った場合、そういうのにうるさい相手だったらどうだろう。そして雪ちゃんがマナーがなってない男が嫌いな場合も考えられる。

とりあえず何事にも全て意味があって、かならず俺に返ってくる。

なあなあに生きてた俺が学んだ貴重な教訓だ。

そして驚いたのは箸の使い方や砂遊び、そう言ったことにまでスキルがあることだ。


幼稚園でそういったスキルを伸ばしつつ

家では父に勉強を教えて貰ったりと中学レベルの問題はなんなく解けるようになった。

引きこもりで成績以前の問題だった俺にはとてつもない進歩である。


父も母も俺を天才だと言うが

アラサーでようやく中学校レベルだ。

むしろ劣等生だろう。


俺の熱心な授業態度や赤ん坊のときから鍛え上げた能力もあり、俺は幼稚園の中心の存在になった。


ただそういった俺を面白くないと思う奴等も当然いる。

幼稚園も学校みたいなものだ。

年は関係ない。嫉妬などそういった感情がある限り。いじめやカースト制はなくならないだろう。


先程俺を面白くないと思っていると称したのは

やんちゃグループのリーダーガキ大将たけしと

ませてる女の子のグループのリーダーえりかだ。


まずたけしはボール遊びやあらゆることにおいて、俺が完膚なきまでに叩きのめしたことから恨まれている。


そしてえりかの方はませてることもあり、クラスの中心人物である俺にフラグもたてずに急に告白をしてきて、さすがに幼稚園児と付き合うのはどうかと思うので、振ったら、敵視されるようになった。女の子はむずかしい。


まずはこの幼児たちの集まるクラスで上手くやれないようなら中学、高校と俺はやっていけないだろう。

こっからが本当の俺のスタート地点になるのだ。


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