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君のことが好きな理由

まず何人かの女子の聞き取り調査の結果、えりかの好みが分かった。俺はメモを取り出し、目の前のたけしに結果を読み上げる。


イケメンで爽やかで何でもできる女の子に優しくて、風早くんという名前の子

思わずお互い沈黙してしまう。そうそんな男は現実に存在しないのだ。


「たけし。正直えりかはかなり難しいと思う。」


「俺もそう思う。だけど…」


たけしは語った。えりかを好きになった経緯を……。

いつかのお泊まり保育のとき

たけしは前日にはしゃいで、トイレに行き忘れたせいか

布団に見事な地図を作ってしまったらしい。

普段偉そうにしてる自分がそれがバレればその立場がどうなるか幼稚園生でも分かるだろう。


「どうしよう…」

たけしの目に涙が溜まりはじめてきた。


「どうしたのよ」


急に声をかけられて、たけしは驚く

振り向くとそこには寝起きで不機嫌そうな顔をしたえりかがいた。


「お、お前には関係ないだろ。あっちいけ!」


「分かった。トイレでもいってくる」


えりかは淡々とした口調でそう言って去っていった。

えりかを追い払ったところで今の状況は変わらない

もうすぐ起床の時間だ。どうしようかとたけしは悩んでいた。

その瞬間水を思い切りぶっかけられる。

自分だけじゃなく周りに寝ていたやつも同時に濡れていた。


振り替えると空のバケツを持ったえりかがいた。


「お、おまえ…」


「あんたのさっきの態度がうざいからやっただけ、気にしなくていいわ」


他に水をかけられたやつみんなは状況が理解できず唖然としてるなか

たけしだけが理解していた。

この女の子は自分を助けてくれたのだ。先生たちに怒られることも考えず、嫌いなはずの自分を



たけしの自分語りが終わる。話を聞き終わって、えりかへの評価はえりか様かっこいいだった。男気溢れすぎだろ。

そういえばえりかは俺へのいじめにも参加しなかったな。女子が高原ってキモいよねと話題を振っても、興味ないと一刀両断したり

男子が俺をいじめている現場を目撃するとうるさいんだけどとピシャリと言い放ったり

曲がったことが嫌いなやつだったな


えりかがいいやつと分かったからには俄然やる気が出てきた。

他力本願にもなるが、数は力だ。栗原たちの対抗手段として、友達は多く作っておくにこしたことはない。



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