表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

Duel.5

「我が名はアリス・ジークフリード。

ここは我がジークフリード家の私有地である。

貴様は何者だなぜここにいる。」


アリスと名乗った女性はそう問いかける。

今度は武器はなしだ。

そのおかげで少し落ち着いた。


「ぼ、僕は伊集院隼人です。

‥なぜここにいるかは‥わかりません‥」

「イジュウインハヤト。聞いたこともない名だ。どの領地から来た。」

「えっと、僕は日本人で東京に住んでます。」

「ニホンジン?トウキョウ?聞いたこともない。貴様、私をからかっているのか?」

そう言いながら、彼女は腰に吊るした短剣に手をかける。

「いえ!からかってません!本当です!むしろここはどこの国のなんですか!」

彼女は険しい表情を見せながらも応える。

「ここはイヴリス王国の外れに位置するジークフリード領。その最西端だ。」

言われても全くわからず、ぽかんとした。


ここでようやく気付いた。

これは異世界召喚とか転生とかそういう系?

さっき鎧が消えたのもそういう系だよね?


恐る恐る聞いてみた。


「あ、あの‥さっきの鎧‥なん、ですか?」

「パートナーだ。」

「パートナー‥?」

「はぁ、貴様なにもしらんのか?

パートナーは契約したレリーフだ。一時的に力を借りれる。」

レリーフと言われ、DuelReliefを連想した。

「そうなんですか‥。レリーフってパートナー以外にもあるんですか?」

「ああ、設置するタイプや消耗タイプもある。」

ほぼ確だ。ここはDuelReliefの世界。現実になっている分、カードゲームとは違うだろうけど、大まかな世界観はそうなんだろう。

そう考えるとさっきのパートナーにしたユニットは想像がつく。


「さあ、貴様はなぜここにいる。いい加減話せ。」


「あの、僕自身まだわかってはないのですけど‥」

とりあえずここに来るまでの状況をざっくり伝えた。しかし、


「はぁ、そんな話信じられると思うか?」

ですよね。自分自身信じられない。


疑問に思っていたので聞いてみた。


「もしかして、さっきのはワルキューレですか?」

「!!

‥貴様、なぜそれを知っている。これは我が一族に密かに受け継がれるものだ。まさか、貴様盗賊か!?」

短剣を手に取り、威嚇してきた。


「違います!違います!違います!」


改めてDuelReliefのこと自分のことを伝えると、全部じゃないにしても信じてもらえた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ