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プロローグ
神暦3年11月
「はぁはぁ...」
基地内では警報が響き渡っている。
おそらく自分を探しているのだろう。
ふと、ポケットに入っている手紙に気になり、取り出してみる。
『頑張れ』
とだけ書いてある手紙と、この基地の地図と全てのロックの解除コード。
これだけで最後の扉まで来た。
扉のロックを解除すると地下へ階段が続いていた。微かに雨の匂いがする。
「いたぞ、こっちだ」
見つかってしまったが粘土板の欠片を消費して魔法を発動し、道を塞ぐ。
魔法の発動を確認し、地下のトンネルへ入る。
1キロほど走るとトンネルを抜けた
外は大雨でほとんど見えなかったが、遠くでエリドゥの街の灯りがうっすらと見えた